大切な人と一緒に味わいたい
シャンパーニュ、ペリエ ジュエ

グラスの底から立ち上る泡のきめ細かさはペリエ ジュエの特徴のひとつ。

 華やかな場面に欠かせないシャンパーニュには、さまざまな造り手が存在し、造り手ごとに味わいが異なるもの。たとえば「ペリエ ジュエ」は、エレガントでフローラルなスタイルが特徴です。その理由は、「ペリエ ジュエ」の自社畑は、全面積の99.2%が最高ランクに格付けされる“グラン・クリュ”(特級畑)だから。「ペリエ ジュエ」の辛口シャンパーニュの白い花のようなアロマは、特級畑で育まれたシャルドネならでは。大切な人とゆっくり過ごす時にこそふさわしい、繊細でエレガントな味わいです。

ペリエ ジュエを代表する2銘柄。
左:「ベル エポック」は一生に一度は味わってみたい憧れのヴィンテージ シャンパーニュ。
右:「グラン ブリュット」は、「ペリエ ジュエ」の伝統を受け継ぐブリュット(辛口)シャンパーニュ。

 シャンパーニュ地方に約5,000軒存在するメゾンの中でも、「ペリエ ジュエ」はさまざまなセレブリティに愛されてきた名門中の名門。19世紀初頭のシャンパーニュは甘口のものが主流でしたが、「ペリエ ジュエ」は世界に先駆けてブリュット(辛口)シャンパーニュを造り、ヨーロッパの王侯貴族に好まれてきました。食事に合わせてシャンパーニュを愉しむなら、甘口よりも辛口が合わせやすいのは当然のこと。モナコの歴史ある高級ホテル「オテル・ド・パリ」で「ペリエ ジュエ」のシャンパーニュが重宝されたのも、特権階級の美食家を満足させる類い稀な銘柄だったからでしょう。

優雅なアネモネの花がボトル全体に描かれた「ベル エポック」は、ペリエ ジュエの最高級銘柄。

 「ペリエ ジュエ」といえば、ボトルに描かれたアネモネの花が有名ですが、このデザインを手掛けたのはアール・ヌーヴォーの芸術家エミール・ガレ。優雅な白いアネモネの意匠は、当初ヴィンテージ・シャンパーニュ「ベル エポック」のボトルデザインとして採用されましたが、その後、「ペリエ ジュエ」のスタイルを象徴するメゾンのシンボルとなりました。シャルドネを主体とするフローラルな香りが、白いアネモネの花のエレガンスと共鳴し、大切な人と過ごす時間に華やかに寄り添ってくれる「ペリエ ジュエ」。

 次のページでは、2017年の冬に「ペリエ ジュエ」をグラス1杯から気軽に愉しめる「年末バイ・ザ・グラス フェア」を実施中のレストランやバーをご紹介します。

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2017.12.01(金)
取材・文=小松めぐみ
撮影=釜谷洋史