まるで親しい知人の家で一夜を過ごすように快適な時間を約束してくれる小さなホテルたち。調度品やインテリアに、人の温もりが感じられる特別な空間で、パーソナルな宿泊体験を。
» 第2回 インテリアに光る遊び心が魅力
» 第3回 地元アイデンティティがくっきり
» 第4回 ブティックホテルの草分け的存在
» 第5回 お茶目なシーモアおじさんの家
» 第6回 立地もグルメも大満足の新ホテル
美しいものしか存在しない
至高の家に泊まる贅沢な体験
◆40 Winks
(フォーティ・ウィンクス)
ドアを開けたら靴を脱いでスリッパに。おのずと、家に帰ってきたと心がほぐれる。それも世界の超一級の職人たちが設えた美しい家に。
客室は最上階の2室のみというこの小さなホテルは、インテリアデザイナー、デイヴィッド・カーターさんの自宅でもあり、ファッション誌の撮影ロケーションとしても頻繁に使用されている。
右:シングルルームの壁紙は、ハンドペイントの特注品。(C)Linnea Hurtig
家の中にはもちろん、デイヴィッドさんのセンスで選び抜かれた美品しか存在しない。特注品の壁紙、精巧な手工芸が施されたミラー、英国のマーシャル&スチュワート社の手組みのベッドなど、あまりに贅沢な空間は、「宿泊」よりも「体験」という言葉がふさわしい。
右:隅々まで美しく設えられている。(C)Linnea Hurtig
40 Winks
(フォーティ・ウィンクス)
所在地 109 Mile End Road, London E1 4UJ
電話番号 020-7790-0259
客室数 2室
料金 シングル 120ポンド、ダブル 195ポンド
http://www.40winks.org/
※バスルームは2室で共有。2室とも貸し切る場合は295ポンド
取材・文=安田和代(KRess Europe)