はるかアムステルダムから
船に引かれてやって来た!
東ロンドン、テムズ河沿いのドックランズ地域は、再開発により現代的な建物やコンサートホール、またテムズの両岸を結ぶロープウェーなど、独特の風景が広がるエリア。
そんなドックランズに昨年秋、アムステルダムから文字通り「やって来た」ホテルが、グッド・ホテルです。アムステルダムに2015年6月にオープン、約1年間営業した後、洋上を運ばれて来ました。
橋を渡り、大きな「GOOD HOTEL」のサインの下から中に入ると、レセプション・カウンターを囲むように、居心地のよさそうなソファーとコーヒーテーブルのセット、ダイニングテーブルと椅子のセットなどが配置されています。
ここがリビング・ルームと呼ばれる、ラウンジとカフェ、レストラン、バーなどを兼ねた広々としたスペースで、ところどころに置かれたパーティションによって、オープンスペースでありながら、個室のようにも感じられます。
客室は、コンパクトかつシンプルで、余計なものを省いたミニマルなインテリア。
あえてテレビが置かれていないのは、客室はあくまでベッドルームとして、テレビを見てくつろぐのはリビング・ルームで、というコンセプトから。部屋でテレビを見たい場合は、iPadの貸し出しを利用すればOK。
オランダ風に壁のフックにハンガーを掛けるようになっているので、クローゼットもなしという潔さも、意外と気持ちよく快適です。
右:客室はすべて、シンプル&機能的。
文=安田和代(KRess Europe)
写真提供=Good Hotel