ベルギーとオランダでは、旅行者でも気軽に現地で自転車をレンタルし、サイクリングを楽しむことができます。素敵な街並み、美味しいレストラン、そしてゴッホゆかりのスポット……。たかせ藍沙さんが、この2つの国を気ままに散策する旅に出ました。
第5回は、オランダにあるゴッホゆかりのふたつの街、ズンデルトとヌエネンを訪れます。
「炎の画家」の故郷ズンデルトへ
ベルギーから陸路で国境を横切り、目指したのはオランダ南部にあるヌエネン。ここからはオランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)ゆかりの地を巡る旅となる。ヌエネンに移動する途中、ズンデルトに立ち寄った。
ズンデルトは、1853年にゴッホが生まれた街。牧師だった父親が働いていた教会は今も残っているが、生家があった場所はゴッホの資料館「フィンセント・ファン・ゴッホ・ハウス」となっている。
右:ショップには、絵はがきや画集のほかに、ひまわり柄のバッグや文房具なども並ぶ。
館内は、展示スペースは小さいものの、ズンデルトでのゴッホの暮らしぶりを窺い知ることができたり、観光案内所があってズンデルトの情報を得られたり。ショップではゴッホの絵がプリントされたバッグや文房具などのグッズを購入することもできる。
Vincent van Gogh Huis
(フィンセント・ファン・ゴッホ・ハウス)
所在地 Markt 26-27, 4881 CN Zundert
電話番号 076-5978590
http://www.vangoghhuis.com/
右:インフォメーションボードには、英語とオランダ語のオーディオガイドとホームページに繋がるQRコードが備え付けられている。
ゴッホの父親が牧師を務めていた教会の近くにはインフォメーションボードが立てられていて、英語とオランダ語によるオーディオガイドが備え付けてあり、QRコードからはさらに詳しい情報を得られるホームページを開くことができる。
ゴッホはこの教会で洗礼を受け、毎週日曜には父親の説教を聞きに教会に通っていたという。敷地内には1歳違いで同じ誕生日に生まれてすぐに亡くなった兄の墓がある。同じフィンセントという名前だったこともあり、ゴッホは自分の墓があるかのように感じて悩んだと言われている。
2017.10.12(木)
文・撮影=たかせ藍沙