人気のパン屋さんを取材して「気になるお店は?」と聞くと、よく名前が挙がってくるのが「七穀ベーカリー」。大阪府寝屋川市にあるお店は、京阪本線香里園駅から線路沿いに徒歩約5分。分銅秤のマークが目を引く、お洒落なベーカリーカフェです。入口すぐのカウンターに並べられたパンは、毎日、午前中にほとんどが売り切れてしまうほどの人気なのだとか。
「自家製酵母、北海道産小麦粉、有機栽培のドライフルーツやシリアルを使っています」と、ご主人・山本洋代さん。パンはすべて、山本さんがひとりで作っているのだそう。
4年制大学を卒業後、会社員をしていた山本さんは、友人の誘いでパン教室に行き、パン作りにはまります。パン屋で働きたいと会社を退職。
「ポール・ボキューズ」のパンショップ、「アフタヌーンティー・ティールーム」などでパン作りをしながら、調理師免許、パン製造技能士の資格を取得。
「カレーパンのために、カレーの作り方も学びたくなって、夜にカレー屋でも働きました」と山本さん。
その後、事務職に就き、休みの土・日曜に京都の手作り市でパンを売るようになりました。
「ショートニングを使用せず、オリーブオイルやバターを使ったフォカッチャや食パン、グラノーラも作って販売。グラノーラを混ぜ込んだ食パンは、今も作っています」
そして、2010年に6坪の自店をオープン。2015年に今の場所に移転して、イートインもできるベーカリーカフェになりました。
右:奥のカフェスペース。
右:ソファの脇にもかわいい猫ちゃんが。
2017.10.08(日)
文・撮影=そおだよおこ