ハワイで暮らしはじめて、ナチュラルでオーガニックなものに囲まれて暮らすことの快適さを知ったという吉田茜さんは、流行に敏感なおしゃれ女子である一方で、ばりばりの“働きマン”。彼女が日々の生活の中で見つけた、「おいしい、うれしい、大好き!」には、旅のプランニングに欠かせない「食べる・買う」情報が満載! 吉田さんが通う、お気に入りのカフェを教えてもらった。
オープンエアのテラス席も気持ちがいい「ヘブンリー・アイランド・ライフスタイル」。

 ホノルルに在住している吉田さんだが、実はハワイに住むのは2度目。「最初にハワイに赴任したときは、ハワイのことが好きじゃなかった。いまじゃ、考えられないですけど(笑)」。

ビーチはいつも、バカンスを満喫する人たちで賑わっている。
カピオラニ公園にて。「この公園で、休日にヨガレッスンを受けることもあります」。

 はじめてハワイで仕事をしたとき、何でもてきぱき進めるタイプの吉田さんは、すべてがゆったりとハワイアンタイムで動くことに慣れなかったという。

「東京は、スピーディに仕事をこなすのには最適の場所。私ははじめ、東京にいる感覚で、ハワイで仕事をしようとしていたんだと思います。のんびりとただ繰り返される波音にすら、いら立ちを覚えることも」

 ところが任期を終えて帰国したあと、ハワイの風景や空気、出会った人たちのことをとても懐かしく思えたのだとか。

「東京で働いていると、朝焼けや夕陽に染まる空を目にすることもなく、月の存在すら忘れていました。ハワイでは、月の満ち欠けをとても身近に感じるんです。そして、ハワイの人たちは毎日とても活き活きと暮らしていて、仕事と同じくらい家族や友人のことが大事」

 間近に自然が存在していたこと、そしてハワイの人たちがいつも「アロハ」と、笑顔で言葉をかけてくれていたことが、かけがえのないものだったと気づいたのだという。

夕陽に染まる空と月とヤシの木のシルエット。ハワイでは日常の風景。

 そして再びのハワイ生活。

「最初にハワイに来たときは、自分のやり方や考えを貫こうとしていたのかも。自分で勝手に重い“ヨロイ”をかぶって、苦しかった。ハワイに来るなら、仕事でも旅行でも“ヨロイ”をぱっと脱ぎ捨てて、ハワイの空気に身を任せてみるのがおすすめ。きっとハワイが全部、受け止めてくれるはずです(笑)」

 ふとしたきっかけでオーガニック食材や製品を生活に取り入れることにはまり、自然を感じるものに心惹かれるようになった。今回は、そんな吉田さんお気に入りのカフェを紹介しよう。

建物の壁面がアートのキャンバスになっているカカアコの街。

2017.09.29(金)
文=CREA WEB編集室
撮影=山元茂樹