かつてルウ消費量1位にもなった
聖地で、絶品カレーを味わう

濃厚なソースに打ちのめされる。セレクト2色のカレー(ビーフ&フルーツ) 1,350円@白山文雅 ※10種類のカレーから選べる

 九州随一の米どころとして知られる佐賀。甘みが強くもっちりとした「さがびより」や、あっさりとした口当たりの「夢しずく」も最近人気で、どちらもカレーに合う。カレールウのベースとなる玉ねぎの生産量が全国2位で、ルウ消費量がかつて全国1位になったこともあったとか。

 米もおいしくてカレー好きの県民性ならば、外食カレーもさぞやハイレベルなのでは? まさにその通り、今回巡った4軒はいずれも、質のよい素材を吟味して選び、料理人の熱いメッセージで溢れていた。

左:香ばしいチーズがたまらない。国産ビーフの焼きカレー(サラダ付き) 2,000円@創ギャラリー おおた
右:体が喜ぶ良質な素材。野菜カレー 700円(税込)@cafe TRES

 コースでインド風創作カレーを提供する「カレーのアキンボ」、フレンチの技を応用した、風味豊かな欧風カレーの老舗「白山文雅」、欧風カレーをベースに、ナチュラルチーズを加えることで濃厚な旨みが印象深い「創ギャラリー おおた」、できるだけ県産の素材を使うことにこだわり、ほっとするひと皿に仕上げる「cafe TRES」。どの店も佐賀を旅して味わわなければ後悔するはず!

◆白山文雅
まろやかな甘みに続いて濃厚な旨み、最後にスパイシーな辛みがくるビーフカレーと、甘み&フレッシュな酸味のフルーツカレー、そして風味豊かなバターライス。このひと皿を食べるためだけでも訪れたくなる名店。

所在地 佐賀市白山1-2-1
電話番号 0952-23-4789
営業時間 11:30~14:30(L.O.)/17:30~21:00(L.O.) 土・日曜 17:00~
定休日 月曜
アクセス JR佐賀駅から車で5分


◆創ギャラリー おおた
28種類ものスパイスを使ったルウには希少な佐賀牛からとったスープや玉ねぎの旨みが冴える。有田焼の器にステーキ肉を盛ってルウをかけ、チーズをのせて香ばしく焼き上げた、コクのあるおいしさがやみつきに!

所在地 佐賀県西松浦郡有田町南原甲444
電話番号 0955-42-4275
営業時間 11:00~17:00 不定休
JR有田駅から車で5分


◆cafe TRES
減農薬&無農薬の野菜やフルーツを用いた旨みたっぷりのカレー。ご飯も農薬、化学肥料不使用の特別栽培米の三分づきと、赤米などの古代米を混ぜて炊き上げる。佐賀の風土がギュッと詰まった体に優しい味わいだ。

所在地 佐賀市城内1-15-23 佐賀県立博物館1F
電話番号 0952-37-8402
営業時間 9:30~18:00
定休日 月曜、博物館休館日
アクセス JR佐賀駅から車で10分

2017.08.10(木)
Photographs=Yumiko Shimosoyama

CREA 2017年8月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

夏休みと、ごちそう。

CREA 2017年8月号

47都道府県の旅で見つけた
夏休みと、ごちそう。

定価780円