世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第160回は、ますます進化したビジネスクラスの旅を、たかせ藍沙さんがレポートします。

最新のビジネスクラスシートが
やってきた!

会場には夜空とオーロラをイメージしたディスプレイが! 床には星とロゴがぐるぐるまわっている。アジア・太平洋地区広報統括本部長の永田浩二氏のプレゼンテーションを聴きながら夜空に吸い込まれそうだった!

 ユナイテッド航空は、2016年12月1日から新ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」のサービスを導入した。導入開始時にあった記者発表と機内食については昨年末にこちらの記事でレポートしたとおり。その機内食やアメニティなどは日本からのフライトでも楽しむことができたが、シートは従来のものだった。

 そしていよいよ、ユナイテッド航空オリジナル設計の新シートを搭載したボーイング777-300ER型機が日本に飛んでくることに! 新シート導入記念メディア発表会があったので参加してきた。

会場ではシャンパンもふるまわれた。

 新しいシートは、2017年6月15日から成田−サンフランシスコ路線に導入された新型機材のB777-300ER型機に搭載されている。その後は、B787-10型機、A350-1000型機、B767-300型機、B777-200型機に順次搭載されていく予定だ。

 「ユナイテッド・ポラリス」のコンセプトは機内だけではなく、ラウンジにも反映される。昨年12月にシカゴ・オヘア国際空港での専用ラウンジ開設に続き、2018年末までにロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストン、ニューヨーク(ニューアーク)、ワシントン(ダレス)、東京(成田)、香港、ロンドン(ヒースロー)に開設を予定している。仮眠できるデイベッド、シャワー設備もあり、イスはオリジナルの特注品だ。

 メディア発表会の会場は渋谷ヒカリエのホール。照明を落とした会場の床には、満天の星ならぬ満床の星と「POLARIS」の文字が映し出されている。それがぐるぐると回っているので、床だけ見ていると、夜空をぐるぐる飛んでいるような異空間となっていた。

 ホールの天井からはオーロラのように青く揺らめくカーテンが下がり、その奥に設えられたスクリーンを使ってプレゼンテーションが始まった。新しいシート、機内食、アメニティなどの詳細が発表されていく。まるで夜空を飛んでいるかのように幻想的でカッコいい! はやく空の上で体験したいとわくわくさせられた。

スクリーンの下にあるものは単なるロゴのディスプレイと思っていたら……。
ロゴの後ろにあったのは「ユナイテッド・ポラリス」の新シート! 実際に座って体験することができた。

 そして、会場には、なんと、「ユナイテッド・ポラリス」のシートが4席用意されていた! スクリーンでのプレゼンテーションが終わると、今度はシートを体験させてもらえることに。

制服を着たフライトアテンダントの方もいらっしゃるし、4シートもあると、機内にいるようなリアルな体験ができた!
左:会場の一画には、刷新された機内食、食器、アメニティなどが美しく展示されていた。
右:アジア太平洋・大西洋地区営業担当副社長のマセル・フークス氏に座っていただいた。身体の大きなフークス氏が座っても余裕の広さだ。

2017.07.09(日)
文・撮影=たかせ藍沙