世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。
第156回は、飛行機搭乗前に憩いのひとときを与えてくれるJAL「サクララウンジ」の魅力を、たかせ藍沙さんがレポートします。
「ファーストクラスで世界一周」から2年
その後も恩恵は続いていた
2015年にファーストクラスで世界一周してから、早いものでちょうど2年が過ぎた。今、その時に学んだことをたっぷり詰め込んで、ファーストクラスで世界一周するためのノウハウ本を執筆している。そんなタイミングだからこそ、私がこの旅で得た恩恵をご紹介したい。
私が使った航空券は、日本航空が加盟する「ワンワールド」という航空アライアンスの世界一周航空券。旅のルートを選ぶにあたって、日本発着は日本航空のフライト、それも可能な限り長距離のフライトを選んだ。その理由はこちらの記事に書いたのだけれど、要は日本航空の上級ステイタスが取りたかったから。
「上級ステイタス」というのは、1年間に一定のマイル数を飛ぶと翌年1年間は数々の特典が得られるというもの。特典とは、優先チェックインや機内預け荷物重量の優遇、ビジネスクラスラウンジの利用などだ。
さらにマイル数を飛ぶと「JALグローバルクラブ」に入会することができる。すると、翌年からはカード年会費を支払うだけで同じ特典が継続されるのだ。全日空にも同様の「スーパーフライヤーズ」というプログラムがある。
今回は同じワンワールドに加盟するカタール航空のエコノミークラスを利用しての取材旅行だった。このようなときにこそ特典が威力を発揮する。
成田空港でのチェックインの際にはビジネスクラスのカウンター(カタール航空にはビジネスクラスしかないが、日本航空はファーストクラスのカウンター)で、荷物の重量も気にすることはないし、到着時に優先的に受け取ることができるプライオリティタグもつけてくれた。
チェックインを済ませたら、出国審査を経て、日本航空のビジネスクラスラウンジ「サクララウンジ」へ。ラウンジの受付で搭乗券とJALグローバルクラブのカードを見せて中へ。ファーストクラスは左へ、ビジネスクラスは右のエスカレーターから下へ降りる。私は、今回は右側だ。
階下に降りると、ワンワールド加盟の航空会社の出発便が多い時間帯はかなり混み合うラウンジが、ほぼ最終便となる時間帯には人もまばらだった。実は私、このラウンジはファーストクラスに乗ったときにチラ見しただけで、実際に利用するのは初めて。
ラウンジ内をひと通り見てまわろうと思ったのだけど、最終便に近かったのでシャワールームはクローズしたとのことで見ることができなかった。これはまた別の機会に。
2017.05.11(木)
文・撮影=たかせ藍沙