#120 Penang Island
ペナン島(マレーシア)

多彩な文化が溶け合ったジョージタウン

ペナン島の最高峰、ペナンヒルから望むジョージタウン。マレー半島とは橋で結ばれています。

 マレー半島の西側、マラッカ海峡に浮かぶペナン島。

 その立地から、インド・アラブ方面と中国を結ぶ東西貿易の要衝として古くから栄え、1786年には英国の支配下に入り、様々な民族が交錯しました。その歴史的な背景からマレー文化、中国文化、プラナカン(マレー系と中国系のハーフ)文化、インド文化、英国のコロニアル調など、あらゆる文化がひとつの島に同居しています。

通称“ハーモニー通り”付近にあるキリスト教のセント・ジョージ教会。
美しく修復されたブルー・マンション。宿泊もできます。

 中心地のジョージタウンを走るマスジット・カピタン・クリン通り付近には、キリスト教の教会、仏教の寺院、イスラム教のモスク、ヒンドゥー教の寺院が点在し、様々な宗教が調和をなして存在していることから、別名“ハーモニー通り”とも呼ばれています。

 そんな多彩な文化がひとつに溶け合うジョージタウンは、世界文化遺産にも登録されています。

東端の岩場から約2キロ続くバツー・フェリンギ。砂は金色のザラメのよう。

 東西12キロ、南北24キロのペナン島の、代表的なビーチリゾートは北海岸のバツー・フェリンギ。約2キロの黄金色のビーチは、ジョージタウンから向かうと、東端の折り重なった巨岩群から始まります。

樹齢150年にもなる巨木が並ぶ、シャングリ・ラ ラササヤン リゾート&スパ ペナンのビーチ近く。

2017.03.25(土)
文・撮影=古関千恵子