知る人ぞ知る美食の国、マレーシア。この連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。

アジアの代表めし、チキンライス
あなたは何派?

 ゆで鶏とチキンスープで炊いたご飯のコンビ「チキンライス」。タイやシンガポール発のチキンライス店が日本上陸を果たし、2016年には、チキンライスおにぎりがコンビニで販売されるなど、ここ数年でぐんぐん知名度を上げているアジア飯。

 東南アジア一帯で食べられているチキンライスですが、私はマレーシアでそのおいしさに開眼。日本のマレーシア料理店でもちょくちょく食べています。

大阪・難波のマレーシア料理店「ケニーアジア」のチキンライスは、店の看板メニュー。(写真提供:ケニーアジア)

 ところが先日、タイ料理店でチキンライスを頼んでみたところ、見てあれっ? と。マレーシアのチキンライスとはすこし違うようなのです。

 実は、よ~く比べてみると、アジア各国のチキンライスは、それぞれに特徴があります。その違いは、おにぎりとサンドイッチほどではないけれど、梅干しおにぎりと焼きおにぎりぐらいは異なっていて、好みがわかれるのです。

 そこで今回は、いつもとちょっと趣向を変えて、アジア好き5人組ユニット「アジアごはんズ」の協力を得て、タイ、シンガポール、インドネシア、そしてわれらがマレーシアの4カ国のチキンライスを徹底解剖。この記事を読めば、あなたもチキンライスの達人、まっしぐら!

2015年、アジアごはんズ主催で「チキンライス食べ比べイベント」を開催。4カ国のチキンライスをワンプレートで提供した。手前より時計回りで、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアのチキンライス。(写真提供:鈴木祥一さん)

2017.03.09(木)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)