年間5600万人以上が訪れる、国内屈指の人気観光デスティネーション京都。ここ数年、外資系高級ホテルが続々と進出して注目を浴びるなか、個性的な宿からも目が離せません。
2016年10月にリニューアルオープンした全68室のスモールラグジュアリーホテル「ホテル カンラ 京都」をリポートします。
京都を“いいとこどり”する
カフェとレストラン
旅行中に立ち寄るカフェは、行き慣れたコーヒーショップチェーンもいいけど、せっかくならその土地ならではの雰囲気や味が楽しめるお店を訪ねたいもの。そんな願望をかなえてくれるのが、ホテル カンラ 京都のロビーにオープンした、カフェ&ショップ「kanra lounge」です。
思わず写真に収めてSNSで友達に自慢したくなる、素敵な雰囲気のカフェ。
「kanra lounge」は、夜になると国産ウイスキーを中心としたバーへと姿を変えて、昼間とは違う雰囲気に。
こちらでは、作庭家である野村勘治氏が手掛ける坪庭を眺めながら、京都で130年以上に渡る歴史を持つ名店、「塩芳軒」の生菓子を、淹れたてのハンドドリップコーヒーと一緒に楽しめます。
「塩芳軒」の生菓子を提供している飲食店は今現在、京都でもここだけ。数量限定なので、早めの時間を狙うのがベター。
一杯ずつ、丁寧に淹れられるコーヒー。「塩芳軒」の生菓子以外にも、「KANRA特製 ふんわりどら焼き」に「西京味噌のスフレチーズケーキ」など、コーヒーにも合いそうな和スイーツも必見です。
こちらのカフェの隣には、メイドインジャパンにこだわった職人の技が光る手工芸品や盆栽、雑貨などを扱うショップがあります。特に私は、豆皿や器などの日常使いの陶器類に胸がキュンキュン鳴りっぱなし!
この器だったらどんな料理を盛り付けようとか、大切な人へのお土産にしたら喜んでもらえるかなとか、自宅で使ったら料理上手に見えるかもとか……棚を眺めながら、妄想が止まりませんでした。
客室やカフェで使用している作家の商品もこちらで販売。
ショップ内には金継ぎ工房もあり、職人の技を間近で見学することができます。
コーヒーを飲みながらゆったりと流れる時間を感じたあとは、京都の粋を集めたショップに立ち寄って気に入ったものがあればそのままお買いもの……。まるで京都に暮らしているかのような、予定に追われない旅時間が過ごせそうです。
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- 取材・文・撮影=府川エリコ
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