音楽ビジネスとITに精通したプロデューサー・山口哲一。作詞アナリストとしても活躍する切れ者ソングライター・伊藤涼。ますます混迷深まるJポップの世界において、この2人の賢人が、デジタル技術と職人的な勘を組み合わせて近未来のヒット曲をずばり予見する!

 さて、近々リリースされるラインナップから、彼らが太鼓判を押す楽曲は?

【次に流行る曲】
三浦大知「EXCITE」

わずか9歳でFolderの一員としてデビュー

伊藤 今回は、三浦大知の21枚目のシングル「EXCITE」です。彼はソロとしてデビューして11年経ったのですが、9歳でFolderのメーンヴォーカルとしてデビューしているので20年のキャリアということですね。

山口 もう20年になるんですね。今回ミュージックビデオを観て、随分、大人の男になったなと思いました。Folder覚えていますよ。僕の世代だとフィンガー5を連想させるグループでした。

伊藤 FolderといえばFolder5の前身で、沖縄アクターズスクール出身の男女混成による小中学生7名のグループでしたね。ビビる大木と結婚したAKINAや女優として活躍している満島ひかりも所属していたことを知らない人も多いのでは?

山口 そうなんですね。僕も知りませんでした(笑)。

伊藤 当時、最年少の三浦大知がボーイソプラノでリードヴォーカルをとっていたFolderはフィンガー5もそうなんですが、ジャクソン5も彷彿させました。その後もソロでヴォーカル&ダンスを極めて、和製マイケル・ジャクソンなんて言われています。

山口 ポップミュージックにマイケル・ジャクソンの与えた影響は日本でも大きいですよね。三浦大知はソロデビューした頃にイベントで一緒になってステージを観たことがあるのですが、卓越したリズム感だなと感心した記憶があります。

伊藤 彼はそんなにテレビに出演するアーティストではないのですが、2016年の5月、デビュー11年にして初出演をはたした「ミュージックステーション」でのパフォーマンスが話題に。とにかく歌とダンスが凄くて「レベルが違いすぎる」と。あまり表舞台に出ることがなかったこともあり、彼のファンはもちろん、彼のパフォーマンスを初めて観た人たちからも称賛されました。また彼の実力を認めていたアーティスト達からも、やっと三浦大知の凄さをわかってくれたか! という声が聞かれました。

山口 もうアイドルではなくアーティストとして認知される年齢ですし、キャリアですからね。

伊藤 そうですね。

2017.01.14(土)
文=山口哲一、伊藤涼