モチモチの泡に包まれる夢のスパ体験

アラビアンナイトを思わせるハマム専用のフロア。

 アナンタラに泊まるのなら、ぜひ体験しておきたいと思っていたのが、ワールドブランドのアナンタラ・スパ。

 有名なタイの古式マッサージやアラビア式マッサージなど、さまざまなトリートメントメニューのなかから、今回はターキッシュハマムをチョイスした。ヴィラタイプのスパのなかには、ハマム専用のフロアがあり、かなり本格的。

左:トリートメントに入る前に、カウンセリング。
右:その後、ミストが心地よいハーバルサウナで汗を流す。サウナはこのほか、クリスタルと天然石を配したサウナ、塩サウナなどがある。

 トリートメントに使うのは、オリーブ石鹸とアロマオイル、そしてケッサと呼ばれる伝統的な垢すり用ミトン。オイルは3種類のなかから、香りをかいで気に入ったものを選ぶ。こうした一連のカウンセリングを行う部屋も中東の雰囲気で、あっという間に非日常の世界へ誘い込まれてしまった。

アロマオイルやオリーブ石鹸など、担当のセラピストがトリートメントに使うプロダクトを説明してくれる。

 いよいよ、大理石で覆われたハマムルームに入り、トリートメントがスタート。大理石製のベッドに横たわると、セラピストがミトンで全身をスクラブ。その後、オリーブ石鹸を使った全身の泡マッサージがあるのだが、これがとにかく気持ちがいい!

 モコモコを通り越してモチモチの泡に包まれていると、雲の中に浮いているような浮遊感に包まれる。本場トルコで体験したターキッシュハマムよりも設備はラグジュアリーだし、セラピストのタッチも丁寧で、より優雅な気分。

左:トリートメントを行うハマムルーム。大理石に囲まれて女王様気分。
右:ここに横たわり、全身泡まみれに。マッサージするセラピストに全身を委ねて、ただただリラックス。

 髪の毛をたっぷりの泡で洗った後、頭上から水をジャバーッとかけてもらい、約45分のトリートメントが終了。お肌もスベスベになり、髪もしっとりツヤツヤになる。なにより、蓄積されていた疲労がかなり解消された。

左:中東の雰囲気たっぷりのラウンジでクールダウン。
右:ヨーグルトに塩と水を混ぜたアイランというドリンクや、ナッツ、ドライフルーツをいただく。

2016.12.24(土)
文・撮影=芹澤和美