トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

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2万円の蜂蜜に160万円のショール
ドバイで驚愕の超高級品に出会った!

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、週替わりで登板します。

 第99回は、大沢さつきさんが、何もかもが桁外れな街ドバイで出会ったラグジュアリーなプロダクツやベスト・オブ・ベストなホテルをご紹介します!

何を買う? ドバイショッピングの極意

ドバイのシンボルマーク「ブルジュ・ハリファ」は世界一高い超高層ビル。828メートル、160階建てのビルは、商業施設や居住施設、娯楽施設のある複合施設ビル。屋外展望台からの眺望はまさに未来都市。

 ドバイは中東における金融、流通、観光の一大拠点。香港のごときそのドバイでの楽しみ方を探してみた。

 まずはお買いもの。超一流のインターナショナル・ブランドが勢揃いしているわけだが、そんなショッピングでは面白みに欠ける。せっかく中東まで来たのだから、日本ではお目にかかれない、ドバイならではのプロダクツをゲットしたい……。

 が、ドバイは建国200年足らず、アラブ首長国連邦(UAE)が結成されてまだ44年という新しい街。埼玉県ほどの大きさのほとんどが砂漠という地だ。なかなかドバイ・オリジナルに出会うことはむずかしい。

 むしろこの街は、英国の東インド会社の中継地点にはじまり、自由貿易で発展したところ。現在も中東における貿易の最大の中心地なのだから、エキゾチックな輸入品を探すべきかと思い至った。

イエメン産の超高級蜂蜜Balqeesは、世界でもっとも高価なベストハニーとか。こちらのいちばんスタンダードな蜂蜜で、296g 175ディルハム。日本円にして約6,000円だ。

 ドバイは“世界一”が大好きな街で、「ブルジュ・ハリファ」が世界一高いビルなら、世界最大級のショッピングモールのひとつが「ドバイモール」。1200ほどの店が居並ぶ巨大モールだが、ここで見つけたのがイエメン産の超高級蜂蜜だ。

 なんでも100%天然・未処理の蜂蜜でミネラル、ビタミン、酵素をたっぷり含んでいるらしい。ドバイでもローカルの蜂蜜は採れるが、このイエメン産のシドルという木から採れる蜂蜜は別格とのこと。中でもDo'aniという谷で採れるものが最上とか。さらにはその谷の限られたエリアで採取される特別な蜂蜜というのもあって、こちらは296グラムで615ディルハム、約2万円というプライスだ。いやいやさすがアラブ。スゴイものが見つかる。

「ドバイモール」でカウンター販売の蜂蜜。高価なこの蜂蜜をガンガン試食させてくれるのだが、いざ買うとなるとなかなか勇気のいるお値段。日本ミツバチの蜂蜜が最高! と思っていたが、イエメンの蜂蜜はさらに濃厚。イエメンはコーヒーや乳香も有名で、探せばドバイで入手できるらしい。今回は探し損ねたが、やはり中東の香港、ドバイには日本人には珍しい品々があるようだ。

Balqees Honey(バルキース・ハニー)
URL http://www.balqees.com/

 ショッピングといえばファッション関連も気になるところ。ドバイの巷にはシルク、パシュミナ、カシミアのショールが溢れているが、なんでもびっくりするようなショールがあると聞き、「プライド・オブ・カシミール」を訪れた。

 ここは150年近く続くファミリー・ビジネスの会社で、1980年UAEで創業。ドバイ通いわく、ここのショールはなかなかのハイクオリティだそうで、顧客にはイタリアのフェラーリ社オーナーだの元アメリカ大統領のビル・クリントンだのそうそうたるセレブが名を連ねる。

ちょっとアリガタミが削がれる外観だが、ドバイに5店舗あるうちの「マディナ・ジュメイラ」にある「プライド・オブ・カシミール」。何万枚とあるショールの中から、ド肝を抜くようなショールを出してもらうまで30分。ひと通りの講釈を聞いてから、じょじょにアップグレードされたショールが披露される。

 シャー一族が生産から管理販売まですべてを取り仕切るここの商品は、超最高品質で、伝統的な技法にのっとり、ひたすら高価なものだという。説明は、半年近くかけて山にいる山羊や羊から毛を採るところからスタートした。採取した毛をパートごとに分け、女性が糸に紡ぎ、天然染料で染め……というところまでは、すべてのショールに共通する話。

 そして、その中でももっともしなやかなパートの糸を使ったショールに、およそ3年かけて刺繍を施すものがあるという。

ジャジャーン! “ジャマ”と呼ばれるフル・エンブロイダリーのショールはナント! 一枚47,500ディルハム、日本円にして約160万円のショールだ。ス、ス、スゴイ。

 この特別な刺繍のショールは、100人の職人の中でもベストな腕を持つ職人しかつくることができない。そのひとりの職人が3年かけて緻密な刺繍を施した作品は、ペルシャ絨毯に匹敵する見事さ。こんなショールを買う人がいるのだからびっくりなのだが、前日、京都の女性が2枚もお買い上げとか。日本の富裕層も捨てたものではない。そして、やはりドバイ。たいしたモノがある。

刺繍の埋め尽くし感を比較するために出してもらったほかのショール。右奥のもので8,200ディルハム(約28万円)、左奥のショールは4,500ディルハム(約15万円)。こちらのものでも十分高価だが……。

Pride of Kashmir(プライド・オブ・カシミール)
URL http://prideofkashmir.com/

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2015.08.18(火)

文・撮影=大沢さつき

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