今日の絶景

今日の絶景

ダムの底に沈んだイタリアの村に残る
鐘楼にまつわる不思議な言い伝えとは?

Magnificent View #1130
レジア湖(イタリア)

(C)Jochen Schlenker / Masterfile / amanaimages

 イタリア北部、オーストリアとの国境近くにあるレジア湖は、アルプス山脈に抱かれた人工湖。

 かつてここには、慎ましくも平和な村の暮らしがあった。だが、1939年、電力会社がここに発電所とダムを建設する計画を発表。村人は反対したものの、計画は遂行され、村は水の底に沈み、人々は故郷を去った。

 湖の中にやや物寂しげにぽつんと立っているのは、水没した村にあった教会の鐘楼だ。村の多くの建物は取り壊されたが、14世紀に造られたこの鐘楼だけは残され、美しい塔の先端を水面からのぞかせている。

 この湖には、不思議な伝説がある。鐘楼につけられた鐘は工事の際に取り除かれているはずなのに、冬になると鐘の音が響き渡るというもの。そんなミステリアスな言い伝えも、湖の神秘的な美しさを増しているのかもしれない。

2016.11.03(木)

文=芹澤和美

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