今日の絶景

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新石器時代の人々が暮らした住居には
暖炉からドアの鍵まで完備されていた

Magnificent View #1059
スカラブレイ(イギリス)

(C)Jason Friend / Masterfile / amanaimages

 スコットランドのメインランド島にあるスカラブレイ。ここには、紀元前3100年頃から紀元前2500年頃の家屋群が残されている。

 この貴重な遺跡が見つかったきっかけは、偶然によるもの。1850年冬、大嵐の突風で草や土が根こそぎ剥がされたことから、輪郭が露出して発見されたのだ。

 5000年もの間、砂と土の中に埋もれていた家屋群は保存状態がよく、新石器時代の人々がどのように暮らしていたかを垣間見ることができる。

 驚かされるのは、その高度な住居設計。暖をとるための炉や、動物の骨や石を使用した鍵、さらには、住居同士を繋ぐトンネルや排水設備まである。

 ここに集落ができた理由のひとつは、もともとあった貝塚が断熱効果の役割を果たし、冬を過ごすのに最適だったから。人々は約600年にわたってここに暮らしていたが、気候の変動で寒冷地域となったため、この地を去ったと考えられている。

2016.08.24(水)

文=芹澤和美

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