Magnificent View #1034
白馬大雪渓(長野県)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimage

 白馬岳(しろうまだけ)は、長野県と富山県にまたがる標高2932メートルの山。

 夏の白馬岳の主役は、美しい高山植物だ。コマクサやハクサンイチゲ、ウルップソウ、チシマギキョウなどが広大な斜面に咲き誇り、大雪渓と美しいコントラストを描いている。

 真夏でも広大な雪景色が広がる白馬大雪渓は、日本三大雪渓のひとつ。山の上から吹き降ろす風は雪渓で冷やされ、真夏でもひんやりと冷たいことから、「天然のクーラー」とも呼ばれている。

 高山植物開花の最盛期は7月中旬から8月中旬にかけて。運が良ければ、雷鳥にも出会えるかもしれない。そんなことから、この時期は登山客が急増。大雪渓に続く人々の列は、夏の風物詩のひとつとなっている。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2016.07.30(土)
文=芹澤和美