山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!

vol.13 ウィスラー(カナダ)

ウィスラーには四季折々の楽しみがいっぱい!

人気のハイキングコース。ウィスラー山のハーフ・ノートからの眺め。

 関東近郊では桜の季節も終わり、次は新緑が待ち遠しい季節に入りました。新しい芽吹きに強い生命力を感じずにはいられない今日この頃、私も外に飛び出そう! ということで心はカナダのウィスラーへ飛ぶ。

 2010年にバンクーバーで開催された冬季オリンピックではスキー競技のメイン会場となるなど、ウィスラーはウィンタースポーツの聖地である。しかし、雪のない季節も多彩なアクティビティ満載! そこで、今回はハイキングしながら高山植物の撮り方をお教えしよう。

紫と青が混ざったような微妙な色合いのこの花はアークテック・ルーピン。日本でいうルピナスの花。

 バンクーバーから北へ約120キロに位置するウィスラーは、一言でいうなら大人の遊び場である。

 季節を問わず賑わうリゾートタウンは、アッパービレッジ、ウィスラービレッジ、ビレッジノース、クリークサイドに分かれていて長期滞在向けのコンドミニアムやホテルがたくさんある。

ウィスラービレッジからゴンドラに乗ってウィスラー山頂までいくと、かわいいラバーダックたちがお出迎え。誰が置きはじめたのかは不明!(笑)

 ハイキングはもちろんのこと、他にもカヌー、乗馬、サイクリング、ジップトレック、遊覧飛行など盛りだくさん。湖畔には犬専用の桟橋まであるからびっくりだワン!

左:ロスト・レイク、アルタ・レイク、ニタ・レイクなど、いくつもの湖の周りにサイクリングコースがある。
右:ゴンドラで山頂まできたマウンテンバイカーの2人。これから一気に山道を下るという。ダウンヒルはスリル満点らしい。
アルタ・レイクの北岸では犬専用の桟橋があり、ワンちゃんたちが元気よく湖に飛び込んでいた。飼い主が「もう帰るよ」と言っても駄々をこねてなかなか帰らない。
空から風景を楽しめる水上飛行機。氷河を見ながらの約30分のフライトは圧巻!
遊覧飛行で見たウィスラービレッジ。美しく整備されているのがよくわかる。

2016.04.25(月)
文・撮影=山口規子