我が家のように過ごせる別荘、よりさらにリラックスできる“別荘みたいな宿”があります。冬におこもりするなら、こんな宿、という5軒をご紹介。

» 第1回 【新潟】壮大な雪山に囲まれた「里山十帖」
» 第3回 【広島】お酒と本を楽しめる秘密基地「庭園の宿 石亭」
» 第4回 【福島】上質な温泉を味わい尽くせる「おとぎの宿 米屋」
» 第5回 【富山】ゲストハウスでワイン三昧「SAYS FARM」

◆ 三木屋 <兵庫>

本に囲まれて時間を忘れるという贅沢

 創業300年という老舗旅館が2013年にリニューアル。志賀直哉『城の崎にて』が誕生した宿だ。文豪ゆかりの宿だけに、ライブラリーは圧巻。ブックディレクター幅允孝氏がセレクトした本が約250冊。

こちらが志賀直哉が実際に好んで逗留した志賀直哉ゆかりの「26号室」。作品に登場する庭の景色に浸って。

 ゆったりとしたソファと仄暗い照明の中、「一日中いても飽きない」という常連も多い。時間を忘れて楽しめる、第二の書斎のように身を置きたい場所。

山陰の冬の名物、蟹。冬場は一級品松葉蟹が届くので食べ逃しないよう!
各所に文豪たちの息吹が感じられ、知的好奇心を満たしてくれる。

● POINT
・文豪ゆかりの宿
・ライブラリー充実
・文化財建築

ここがうれしい!
部屋は趣深い和室のしつらえを残しているが、リニューアルでベッドルームを設けた部屋も。城崎温泉の外湯めぐりもおすすめ。

三木屋
所在地 兵庫県豊岡市城崎町湯島487
電話番号 0796-32-2031
部屋数 16室
料金 1室2名利用1名2食付 15,000円~
URL http://www.kinosaki-mikiya.jp/

2015.12.23(水)
文=北條芽以

CREA 2016年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

冬にしたいふだんのこと、と映画

CREA 2016年1月号

冬にしたいふだんのこと、と映画

定価780円