本を一冊たずさえて、次なる一冊を求めておでかけする。そんな、まさにブックラバーの理想の休日を叶えてくれる、一筋縄ではいかない東京の本屋さんたちをご紹介します。

» 第2回 一冊だけ売る本屋さん「森岡書店 銀座店」
» 第3回 秘密のアジト的本屋さん「SNOW SHOVELING」

◆ 本とコーヒー tegamisha <東京・柴崎>

本とコーヒーをハシゴして、雑貨も買える本屋さん

 雑貨店やカフェを併設する書店はもはや珍しくはない。しかし、感度の高い作家モノのプロダクトやZINEをいち早くチェックしつつ、自家焙煎のコーヒーも楽しめて……となると話は別。

他では見られないZINEがずらり。

 そんな本やカフェラバーズにとって見過ごせない空間をつくりだしたのは、「もみじ市」や「東京蚤の市」など全国的にも人気の高いイベントを次々と手がける「手紙社」。独立前は雑誌の編集長を務めていた代表の北島勲さん。

缶バッジや自家焙煎の珈琲豆(200g 1,300円)。小池ふみさんが描くパッケージも◎。

 「本屋をやるならきちんと新刊を並べたかった。基本的にはこれまで作家さんたちを応援してきたスタンスと同じ。装丁やレイアウトが美しかったり、つくり手の想いが伝わる本を一冊ずつ大切に売っていきたい」。定期的に入れ替わる店頭のフェアや朗読会などのイベントも要チェック。

2015.08.23(日)
text=Mitsuharu Yamamura、Asako Fujino(BOOKLUCK)
photographs=Takafumi Matsumura

CREA 2015年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

本とおでかけ。

CREA 2015年9月号

街へ公園へ、空想の世界へ
本とおでかけ。

定価780円