「えっ、これホンモノの犬でしょ……?」いえいえ、このページに登場する犬たちはぜ~んぶ羊毛フェルトでできた犬! 本当の犬と見紛うフェルト犬たちを次々と誕生させている、中山みどりさんをご紹介します。心が震えますよっ!

中山みどり(フェルトアーティスト)
愛知県生まれ。武蔵野美術大学日本画学科卒業。2001年より羊毛フェルトによる制作を始め、個展を多数開催。カルチャー教室で講師も務める。著書『ほころび時間 フェルトアートの小犬たち』(青幻舎)

かわいいだけでなく、存在感がある中山さんのフェルト犬たち

理想の楽園。フレンチ・ブルに柴犬、トイ・プードル。ラブラドール・レトリーバーにチワワ……、おっ、後ろ姿の猫もいますね。芝生の上でみんな仲良し、幸せそう!

 美大では日本画を専攻していた中山さんが、羊毛フェルトと出会ったのは美術教室で講師をしていた時。

「子どもたちが喜んでいるのを見て、いい素材だなと思いました」。犬や猫などを作るようになったのは「身近にいたから」。それから10年、1000体を超える作品が生まれた。

 中山さんのフェルト犬たちはかわいいだけでなく、存在感があり、それぞれに個性や主張を漂わせている。

「素材が人を呼んでくれ、作品を育ててくれました。フェルトの犬と人の気持ちや思いが重なり、それがモノを超えた存在感につながっているのかもしれませんね」。犬を作っていて一番難しい部分は? との質問に「顔です。感情や性格、年齢も表現できたらと」。

次のページ 羊毛フェルトで彫刻をやっているイメージです

2011.11.29(火)
text:Yukiko Ishiguro
photographs:Midori Nakayama / Toshiya Kondo

CREA Due Dog 2011年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。