世に出なかった素材や製品に、新たな生命が吹き込まれる。Photo: Eugénia Sierko

 独創的で遊び心あふれるオブジェが生まれる、エルメスの“発想の実験室”「petit h(プティ アッシュ)」のコレクションが、4年ぶりに日本に再上陸。2015年4月29日(水・祝)から5月17日(日)までの期間限定で、エルメス銀座店の1階にて展示・販売される。

左:「petit h」アーティスティック・ディレクターのパスカル・ミュサール。
右:オブジェへと生まれ変わる素材の数々。Photos: Carole Bellaïche

 「petit h」は世に出なかった素材や製品に、新たな生命を吹き込む革新的なコレクション。アーティストやデザイナー、様々な素材、エルメスの各部門の職人の技が出会うことで、独創的で遊び心あふれるオブジェが生まれる。そんなエルメスの“発想の実験室”が、この「petit h」だ。

 「petit h」はエルメス家に生まれ、幼いころから様々な素材や職人の技に触れて育った、エルメス家第6世代のパスカル・ミュサールが持つ強い思いから、2010年に誕生したもの。アーティスティック・ディレクターを務める彼女は「petit h」について以下のように話している。

「エルメス、それはサプライズ。完璧を求める職人のエスプリと、その手から生まれる魔法。petit hはメゾンが大切にするさまざまな素材を結び、新たな素材を探求します。ユニークなオブジェを生むことで、素材に生命を吹き込み、良識とクリエイティブな発想の出会いから生まれる新たな『役割』を与えます。ポエティックで斬新なオブジェは、アーティストやデザイナーと、職人の対話から生まれたもの。メゾンの様々なメチエ(部門)の特性やエスプリ、技術が生み出す錬金術なのです。稀有な素材、次々に湧きあがる創意、そしてファンタジーは、私たちのメチエを称え、感動や驚きをもたらすのです」

左:ドッグモチーフのスモールテーブル。
右:フラワーベースを利用したレターボックス。Photos: Eugénia Sierko

 パリ郊外にアトリエを構え、パリ左岸のセーヴル店では常設展示も行う「petit h」。そのエスプリは軽快なノマドそのもので、世界各地で期間限定の展示を行っている。

 2011年以来2回目となる日本での「petit h」コレクションは、グラフィックデザイナーの服部一成による空間構成でお披露目する。今回の東京での開催のためにつくられた特別なオブジェの数々が並び、5月17日(日)まで期間限定で展開される。ぜひ期間中にエルメス銀座店を訪れてみてほしい。

「petit h」のアトリエと職人たち。Photo:Carole Bellaïiche

「petit h」
開催期間 2015年4月29日(水・祝)~5月17日(日)
会場 エルメス銀座店1階(ソニー通り側)
所在地 東京都中央区銀座5-4-1
営業時間 11:00~20:00(日曜 ~19:00)
URL http://www.hermes.com/

2015.04.26(日)