ミステリアスな秀才少年・神原役を熱演

――そして、今回『ソロモンの偽証』ではキーパーソンとなる神原和彦役をオーディションで勝ち取ったわけですが、数度に及ぶオーディションのなかで印象的な出来事を教えてください。

 まだ役も決まっていないときに、ワークショップをしていたのですが、みんなでバスをジャックされた設定で演じたときが印象に残っています。そのときも、『ソロモンの偽証』で大出役を演じている清水(尋也)くんがバスジャック犯という以外、誰もキャラクターが決まっていなかったんです。僕は医者を志望しながら挫折した人という設定で、銃で撃たれた人の治療やメンタルのケアをしていったのですが、そうやって自分の設定を作っていくことを初めて経験して、アドリブで演じたのが楽しかったです。

――その後、神原役に決まったときの感想は?

 ワークショップのときから神原役をやることが多かったので、「ついに!」と思いましたし、とてもうれしかったです。でも、とても複雑な家庭環境という設定ですし、(劇中の)裁判に大きく関わるキャラクターなので、そのことに説得力を持たせる演技をしなければいけないと思いました。あと、お客さんから観たときに、ミステリアスで頭がいい少年に見えなくてはいけない、と監督さんから指示を受けたので、日頃から声のトーンを変えたり、背筋を伸ばして歩くようにもしました。

――ほかにも、撮影中に大変だったことはありますか? 見どころと併せて教えてください。

 前篇では(主人公の藤野)涼子ちゃんと出会い、裁判を始めようとするなか、なぜ他校の生徒の神原が介入するのか、という謎を残せたと思うので、そこは観てほしいですね。また、後篇では裁判中のセリフを覚えるのが大変だったので、そこも観てほしいです。

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2015.03.06(金)
文=くれい響
撮影=杉山拓也