減量メニューなのに、ランチは豪華なフルコース

ある日のランチ。ベジタブルカレーだけで4種類。左の青菜は目に効くゴットコラサラダ。これ以外に野菜スープとフルーツの盛り合わせが出る。

 そしていよいよ食事だ。日本でもトリートメントについてはいろいろ紹介されているが、なかなか食事がフォーカスされることは少ない。まぁ、基本カレーだし地味ではあるが、アーユルヴェーダにとって食はとても大切な要素。医食同源みたいなものなので、あだやおろそかにはできない。

サモサや春巻きとかも食べられる! 体重落とすのに、こんな揚げ物もちょっと食べられるのでありました。

 ワタクシの献立はというと、ご多聞に漏れず少々ウェイトを落とすべしで、ボリュームが抑えてあるらしい。ヒモジイ思いを覚悟していたのだが、次々出てくる料理にビックリ。こんなに食べていいのというより、全部食べきれないというくらいある。ただし体質的に、肉を摂らないほうがよいので、肉ナシ。魚もちょっと一品程度。後は野菜、野菜、野菜。味つけと調理法でテイストを変えているので、けっこう飽きないし、何よりおいしい。

ナスの詰め物のサラダとガーリック風味のパンプキンスープ。けっこう手をかけてつくってくれているのが伝わる料理。

 ちなみにアーユルヴェーダでは昼食をガッツリ摂るのをすすめていて、ホテルの食事も昼食の品数がいちばん多い。そして意外なのが、あまりヨーグルトをヨイ食品としていない。さらにはワタクシの体質には大豆はNGなのだそうだ。でもイソフラボンが……とDr.に聞いてみたところ、もちろん悪い食品ではないけれど、少しセーブしたほうがよいのだそうな。

 パーソナルケアということで、隣のテーブルやいかにと盗み見たが、ガラッと変わっている感じではなかった。ジュースやスープ、カレーの種類がどうやら少しずつ違うらしい。

ミュージックセラピーはシタールの音を聴きながら……。ワタクシは残念ながら好転反応のためダウン中。参加した人にいわせると、セラピストがいちばんノッていたそうだが、けっこう気持ち良かったとのこと。

 さて、日によってはトリートメントが午後になったりすることもあるのだが、基本、暇。休息に来ているわけで、暇でよいのだが、時間を持てあます人も多いようだ。ホテルもその辺りを心得ていて、早朝ヨガやミュージックセラピー、アーユルヴェーダ・クッキング・スクールなどを用意している。もちろん、事前にトリートメントの時間調整を依頼して、午後からコロンボまで買いものへというのも可能。適度なユルさが、心地よさに繋がってる感じだ。

こちらも参加できなかったクッキングスクール。スパイス使いとか知りたかったのだが、テーブルの上の材料を見るとほとんどがスパイス。さすがのお国柄だ。

 ただ、トリートメントによっては注意が必要。ワタクシ、喉と鼻の施術後、コロンボへと遊びに出たら、帰りの車で発熱。その後3日間は不調であった。ただこれも個人差があって、全然大丈夫な人もいれば、ワタクシのようになる人も。まぁそれとて好転反応の一種で、施術が効いている証でもある。シロダーラなども本来は施術後3時間はゆったり横になって過ごすべきトリートメントらしい。まぁ、欲張らずにアーユルヴェーダを受けに来たら、専念せよということかな。

 でも、そうそう休めぬ日本人的には、ちょっと観光などもしたくはある。と、いうことで3月31日公開予定の本コラムでは、本格アーユルヴェーダをきっちり受けつつ、スリランカ観光も楽しむというお話を。スゴ腕Dr.ディーニッシュのスゴ技も、本誌CREA Travellerを読んでいない方のために再度お伝えします。

Jetwing Ayurveda Pavilions
(ジェットウィ
ング・アーユルヴェーダ・パビリオンズ)
所在地 Ethukale, Negombo
電話番号 +94-31-227-6719
URL http://www.jetwinghotels.com/jetwingayurvedapavilions/

【日本での問い合わせ先】
ジェットウィングトラベルズ&ホテルズ
電話番号 03-3476-7277

大沢さつき(おおさわ さつき)
大好きなホテル:LAPA PALACE@リスボン
大好きなレストラン:TORRE DEL SARACINO@ソレント
感動した旅:フィリピンのパラワン島ボートダイビング、ボツワナのサファリクルーズ、ムーティ指揮カラヤン没後10周年追悼ヴェルディ「レクイエム」@ウィーン楽友協会
今行きたい場所:マチュピチュ

Column

トラベルライターの旅のデジカメ虫干しノート

大都会から秘境まで、世界中を旅してきた女性トラベルライターたちが、デジカメのメモリーの奥に眠らせたまま未公開だった小ネタをお蔵出し。地球は驚きと笑いに満ちている!

2015.03.03(火)
文・撮影=大沢さつき