今日の絶景

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モロッコの要塞集落の暮らしは
500年の歳月を経ても変わらない

Magnificent View #504
アイット・ベン・ハドゥ(モロッコ)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 アトラス山脈の南側には、先住民ベルベル人が築いた集落が多く残されている。その中で、最も美しいと讃えられているのが、アイット・ベン・ハドゥの集落だ。

 約500年前にできたこの集落の特徴は、部族間の抗争や盗賊の略奪などから財産などを守るべく、全体が要塞化されているということ。集落の出入口はひとつしかないうえに、村の内部には銃眼を配置した塔が一定間隔で何本も立っている。さらに道は迷路のように入り組んでいて、まさに砦のよう。

 ここに暮らす人々は、日干し煉瓦を積み上げた建物の中で、厳しい自然や侵略者と闘いながら、集落を守り続けてきた。現在も数家族が暮らしているが、電気や水道のない、昔ながらの生活を続けているという。

 映画『アラビアのロレンス』のロケ地としても知られるここは、古代の建築技法を伝える貴重な文化遺産であることが評価され、1987年、世界遺産に登録された。

2015.02.16(月)

文=芹澤和美

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