人を感動させる俳優になりたい

――韓国とは違う日本での映画制作を経験して感じたことは?

 撮影の流れとしては韓国も日本も変わらないと思います。ただ廣木監督は俳優を尊重してくださり、できるだけ任せてくれるタイプで、とても演じやすかったです。この作品に出していただいたことで、まだまだ未熟ですが、もっともっと演技をしたい欲望がさらに強くなりました。

――将来、具体的にどんな俳優になりたいなどのヴィジョンはありますか? また、5tionとしての今後の目標も教えてください。

 俳優としては、もちろん人気が出たらうれしいですが(笑)、いろいろな役を演じたいですし、人を感動させる演技ができる俳優になりたいです。5tionとしての活動は、以前にも増してアーティストを演じる、という気持ちになっているかもしれません。ほかのメンバーのためにも、より大きな会場でコンサートをしたいという想いはありますが、それよりも今の僕を支えて下さるファンの方々に感謝の気持ちでいっぱいなんです。

ロイ
6月23日生まれ。韓国出身。01年より、韓流ヴォーカル・ユニット、5tionのメンバーとしてデビュー。俳優としても活躍し、TVドラマなどで活躍。12年の5tion再活動とともに、日本に進出。12月22日には、なかのZERO 大ホールにて、コンサート「5tion WINTER LIVE 2014_First Love(Christmas with you)」が開催される。

『さよなら歌舞伎町』
韓国でブティックを経営する資金を、ホステスの仕事で貯めたヘナ(イ・ウンウ)は、明後日に出国する予定。一方、恋人のチョンス(ロイ)は日本料理店を開業する資金が貯まっておらず、二人の間には気まずい雰囲気が流れていた。
(C)2014年『さよなら歌舞伎町』製作委員会
2015年1月24日より、テアトル新宿ほかにて公開。
http://www.sayonara-kabukicho.com/

くれい響 (くれい ひびき)
1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2014.12.19(金)
文=くれい響
撮影=三浦英絵