食事もエンターテインメントもオールインクルーシブ

メインダイニングで、ちょっとフォーマルにフレンチのコースをいただく。

 クルーズ船の楽しみと言えば、料金に食事やエンターテインメントが込みになっていて自由にいろいろ楽しめること(一部のレストランおよびアルコールは有料)。

 ダイヤモンド・プリンセスの場合、5カ所あるメインダイニング・ルームでは毎晩フルコースのディナーが楽しめる。ほかにも寿司レストランやスペシャリティ・ダイニング2カ所、カジュアル・ダイニング3カ所、バー14カ所というラインナップ。メインダイニングには焼き魚や味噌汁などの和食が登場、ビュッフェ式のダイニングには麺類コーナーがあって、そばやうどん、ラーメンが日替わりで登場する。ルームサービスも24時間対応。

船上でも寿司はやっぱり人気なのだそう。

 日本発着クルーズということで、ダイヤモンド・プリンセスには、別料金だが寿司レストランもある。

美しいダンスショー、コンサート、マジックショーなどプログラムは毎晩変わる。

 そして、クルーズ船の楽しみといえばエンターテインメント。大きなシアターのほかにステージ付きラウンジなどもあり、ショーの本格的なのには驚く。

 船内で踊るプロのダンサーによる社交ダンス教室もあって、レッスンを受けて船内パーティに臨むことも。クルーズ船ではキャプテン主催のカクテルパーティがあったり、ドレスコードの決まったフォーマルな食事やパーティなどもあって、ちょっと大人の社交を楽しめるのも魅力の一つ。

本格的なエンターテインメントも、予約や別途料金の必要なし。

 プリンセス・クルーズは、創業50周年にあたって、さまざまな記念プログラムが用意されている。例えば世界的なマスター・ショコラティエのノーマン・ラブ氏がプロデュースしたチョコレート体験「チョコレート・ジャーニー」や、過去50年の記念料理からピックアップした特別メニューや50周年記念ピザの提供、70年代をテーマにした「ラブ・ボート・ディスコ・パーティー」など。

 クルーズ船の予約はだいたい半年前からで、人気のコースは早くにソールドアウトする。今が2015年クルーズの申し込みシーズン。ショートクルーズでは神戸~釜山~神戸で5日間というコースもあるので、意外と短期間でも楽しめる。来年の旅の一つとしてちょっと検討したい。

【取材協力】
プリンセス・クルーズ

URL http://www.princesscruises.jp

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

 

Column

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2014.11.25(火)
文・撮影=小野アムスデン道子