今日の絶景

今日の絶景

ジャングルに潜む壮大な遺跡は
謎に満ちたマヤ文明の夢の跡

Magnificent View #379
ティカル遺跡(グアテマラ)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ティカルは、古典期マヤ最大の都市。数学や天文学の精密な知識を持ち、4世紀から9世紀にかけて繁栄を極めたが、10世紀に衰退。その壮大なピラミッド群は、ジャングルに迷い込んだスペイン人宣教師に偶然発見される17世紀まで、ひっそりと密林の中に眠っていた。

 広大な樹海の中に、大小3000にもおよぶ建造物が点在するティカル遺跡。それぞれの距離はあまりにも遠く、すべてを一度に見ることは不可能だ。これらを見るには、樹林に囲まれた山道を歩いて行くしか方法がない。

 ホエザルの鳴き声を遠くに聞きながら、熱帯雨林の中を汗だくになって歩くと、突然、目の前に石の摩天楼が現れる。これこそが、かつての高度な人間の暮しを証明するピラミッドだ。その証を、今にも飲み込もうとするかのように、ジャングルが広がっている。人間が造ったものなど、やがて歴史の狭間に朽ち果てていくのだということを誇示するかのように。

2014.10.14(火)

文=芹澤和美

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