『おおきく振りかぶって』

マンガで味わうスポーツフード

 食描写は感情移入の優秀な装置だが、誰もが作品に取り入れる能力があるわけではない。ひぐちさんは高校生男子の毎日のごはん場面をおもしろく描けるという、その一点だけでも非凡なのに『おお振り』は野球の勝負が最高におもしろい。

『おおきく振りかぶって』
ひぐちアサ 講談社 1~23巻 524円~552円
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福田里香(ふくだりか)
福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒。お菓子研究家として雑誌や書籍を中心に幅広く活躍。『まんがキッチン おかわり』『ゴロツキはいつも食卓を襲う』(ともに太田出版)をはじめ、独自のフード理論を展開するエッセイなど著書多数。最新刊に藤本由香里、やまだないととの共著『大島弓子にあこがれて』(ブックマン社)がある。

2014.08.21(木)
文=福田里香

CREA 2014年9月号
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この記事の掲載号

おいしい読書

CREA 2014年9月号

食の本大特集 おなかがすいたら
おいしい読書

定価780円