葛西臨海公園&葛西臨海水族園

園内を約25分かけて周遊する「パークトレイン」。

最初にパークトレインで園内の情報収集を

 今年で25周年を迎えた葛西臨海公園。芝生広場を中心に、広大な敷地を誇る公園を遊び尽くすために、最初におすすめしたいのが、園内を約25分かけて周遊する「パークトレイン」(有料)に乗ること。駅を降りてまっすぐ延びる、ゆるゆるとした坂道を登り切ったところに発着所があり、出発前に停車している愛らしい汽車を見れば、たいてい、子どもは乗りたがる。我が家の息子・3歳も、もちろんそうだ。

 25分は長いかと思ったけれど、車掌さんが公園に関する情報を伝えてくれるので、「あそこから、水辺ラインに乗れるんだね。今度来たときは、あれに乗ってお台場まで行こうか」、「あの橋を渡ると、人工渚か。磯遊びしたいね」、「あっちの広場でバーベキューもできるよ!」などと盛り上がっているうちに、3歳児も飽きることなく終点へ。終点である発着所のひとつ手前の停留所は、日本最大直径を誇る「ダイヤと花の大観覧車」のすぐ近くなので、観覧車に乗る予定があれば、ここで降りると無駄がない。

 パークトレインを降りたら、次は、観覧車で上から景色を楽しみつつ公園内をチェックするのもいいし、東京湾の向こうに広がる景色を眺めるなら、ガラス張りの展望施設「クリスタルビュー」へ行ってみるのもいい。暑い夏は、ここの涼しさが一服の清涼剤になるはずだ。

 クリスタルビューで束の間の休息をとったら、少し歩いてなぎさ橋へ。この橋を渡ると東京湾に面した人工渚が広がっているので、砂浜で水遊びをしたり、カニなどを探して磯遊びをしたりと、夏ならではの遊び方を楽しんで。言うまでもないけれど、渚には日差しを遮るものは何もないので、日焼け対策は万全に。

なぎさ橋を渡ると東京湾に面した人工渚が広がっている。

 敷地内にレストランはあるけれど、芝生広場にレジャーシートを広げてお弁当を食べると、ピクニック気分が味わえてとても気持ちがいい。売店でも購入できるフリスビーやビニールボールなどがあれば、近所の公園とは違ってのびのびと遊ぶこともできるし、芝生広場の一角にある、7歳未満を対象とした「わくわく広場」へ行けば遊具もあり、周囲が柵で囲まれているので目が行き届き、安心して遊べる。

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2014.07.28(月)
文=今富夕起