この夏、必見! 花火写真家が案内する全国花火大会ベスト20

この夏、必見! 花火写真家が案内する全国花火大会ベスト20

美しさの秘密は「斜め打ち」
高台から琵琶湖に映る花火を堪能しよう

びわ湖大花火大会(滋賀県)


トリプルリング:花火の輪が別方向からも二重に開く花火で、これも「菊系」の花火です。何かの形を作った「型物」ともいいます。この紅色の輪を外すと、和楽器の鼓(つづみ)の形になることから「鼓」という玉名の花火で観覧したこともあります。

 びわ湖大花火大会は、毎年テーマに添って花火を演出し、琵琶湖の湖面を幅広く使っての10号玉のワイドスターマインが必見です。

 さらに、琵琶湖の花火の特徴で噴水と一体化して花火を打ち上げる「斜め打ち」が特徴的です。これは、花火を夜空の上空に打ち上げないで、水面から45度ぐらい傾けて花火を打ち上げるものです。さらに大小の花火を打ち上げるなど独特な演出方法で打ち上げられることから、花火が湖面に映る姿もとても美しく、見る者を独特な世界へと誘ってくれます。

 花火の種類も多く打ち上げられる花火の質と量も充実しており、国内有数なの会として知られています。加えて、周囲が山であることから花火の「音」がよく響いてきて打ち上げ環境としても素晴らしい場所だといえます。

 私は著書『日本列島 四季の花火百華』で花火の名所100カ所を紹介しましたが、湖で開催されていた花火大会の中でも、琵琶湖は最も斬新な花火大会でした。

 琵琶湖の観覧場所はとても多く、大津港周辺の琵琶湖畔、なぎさ公園、皇子山運動公園、皇子山陸上競技場などと幅ひろくあり、遠くでは比叡山ドライブウェイなどからも観覧できます。高台から眺めると琵琶湖の湖面に花火も映しだされるのでとても綺麗です。良い思い出つくりのためにも観覧場所を予め決めておくのも良いのではないでしょうか。

 1984(昭和59)年、世界湖沼会議のプレイベントで花火を打ち上げてから開催されています。

大会概要
【大会名称】 びわ湖大花火大会
【開催場所】 滋賀県営大津港沖水面一帯
【観覧席】 有料観覧席あり(要予約)
【アクセス】 JR琵琶湖線大津駅または膳所駅から徒歩約15分 京阪電車浜大津駅から徒歩約5分 JR湖西線大津京駅から徒歩約10分
【URL】 http://www.biwako-visitors.jp/hanabi/
【問い合わせ】 びわ湖大花火大会実行委員会事務局
         TEL:077-511-1530 FAX:077-526-4393

泉谷玄作(いずみや げんさく)
写真家。1959年 秋田県に生まれる。花火の撮影をライフワークとする。現代美術作家、蔡國強(Cai Guo-Qiang)氏の依頼で、2002年MoMA(ニューヨーク近代美術館)主催の「動く虹」の花火や、2003年ニューヨークセントラルパーク150周年記念の「空の光輪」の花火などを撮影。著書に、『心の惑星-光の国の物語』(クレオ)、『日本列島 四季の花火百華』(日本カメラ社)、『静岡県ふくろい遠州の花火』(日本カメラ社)、『花火の図鑑』(ポプラ社)、『花火の大図鑑』日本煙火協会/監修 (PHP研究所)、『日本の花火はなぜ世界一なのか?』(講談社+α新書)など、花火に関するもの多数。日本写真家協会会員。

2014.07.11(金)

文・撮影=泉谷玄作

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