ストイックな身体づくりで挑む主演舞台

――今回の舞台「タンブリングFINAL」では主演ですが、今までの松下さんのイメージを裏切る役柄ですよね?

 僕も「え、タンブリング?」でしたよ(笑)。昔からダンスはやってきたけど、アクロバットに関してはどこか逃げてきたんですよね。僕が主演で、ドラマから始まった人気シリーズの最後を締めくくるうえに、プラスアルファでアクロバットができるようにならないといけない。長所だけを生かすというんじゃなく、苦手なものをそぎ落としていくというか、克服するということ。もちろん仕事なので完璧にこなしたいと思いますが、最高の機会を与えてくれたことに感謝しています。

――現在、身体づくりもされていると思いますが、「黒執事」のイメージが強いこともあって、ガッチリした体格をされていることに正直驚きました。

 やっぱり、僕って細いイメージがあるようなんですよ。「タンブリング」のメンバーにも「もっと中性的な感じだと思ってたけど、実際に会うと男らしい」と言われましたから(笑)。もともと、細くてヒョロってしていることがコンプレックスだったんです。それで、20歳ぐらいのとき、「いい服着てカッコいいんじゃなくて、身体からカッコよくしてやろう」って本格的にジムに通うようになったんです。以来、ストイックに身体づくりをしているんですよ。

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2014.07.04(金)
文=くれい響
撮影=鈴木七絵
ヘア&メイク=武部千里