中国と日本との狭間に生きた女優

 遥か遠い記憶となった太平洋戦争の頃。山口淑子という女性が、李香蘭という名で中国人と偽り、満州映画の大スターになった。しかし終戦後、スパイとして捕らわれてしまう。戦争と政治に翻弄された人生から、戦時中の日中関係が垣間見える。

『「李香蘭」を生きて 私の履歴書』
山口淑子 日本経済新聞出版社 1,600円
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2014.04.20(日)
文=東えりか(HONZ副代表)

CREA 2014年5月号
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この記事の掲載号

たのしいガクモン

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