◆桜の里から見る朝日

 杵島郡白石町の高台にある「桜の里」は、有明海や白石平野などを一望できる絶好のスポット。「佐賀の美しい景観づくり地区」に選ばれており、桜の名所としても有名だ。

 冬の時期は日の出を正面に捉えることができ、山並みから昇る朝日とオレンジ色に染まる有明海、無数の海苔棚が海に浮かび上がる神秘的な光景を堪能できる。

 さらに、冬は朝日が差すタイミングと漁船の出港が重なるため、オレンジ色の水面に漁船の航跡が描かれ、この瞬間を写真に収めようと多くのカメラマンが訪れる。

見ごろの時期:12月下旬~1月上旬

桜の里から見る朝日(さくらのさとからみるあさひ)

所在地 佐賀県杵島郡白石町深浦
https://www.town.shiroishi.lg.jp/kanko/tanoshimu/_4048.html

◆東よか干潟のシギ

 有明海湾奥部に位置する「東よか干潟」は、有明海の干潮時に現れる広大な泥干潟。

 国内有数の水鳥類の中継地および越冬地であり、渡り鳥であるシギ・チドリ類の渡来数は日本一を誇る。絶滅危惧種も見ることができ、国際的に重要な湿地としてラムサール条約湿地に登録されている。

 東よか干潟でバードウォッチングができるのは、潮位が5メートル以上ある日の、満潮時間の前後約2時間だ。野鳥情報や潮見表などを、「干潟の生き物図鑑」で事前にチェックしてから出かけよう。

東よか干潟のシギ(ひがしよかひがたのシギ)

所在地 佐賀県佐賀市東与賀町大字田中2757-4(東よか干潟ビジターセンター)
https://www.higasasu.city.saga.lg.jp/

2024.01.14(日)
文=佐藤由樹