この記事の連載

 みなさんこんにちは、プチプラ美です。今年も矢の如きスピードで過ぎ去り、ベストプチプラコスメをご紹介する季節になりました。

 プチプラコスメはコロナ禍に見舞われたこの3年強の間も元気をなくすことなく、様々な人気アイテムが生まれました。そこに、春先のノーマスク解禁があり、待ってました! とばかりにめちゃくちゃ優秀なリップアイテムが続々登場。

 図らずも2023年のベストプチプラは、“リップ祭り”に。もちろんリップ以外も優秀コスメだらけの中から、2023のプチプラコスメ、マイベスト10を発表します!

 ラストは、落とすわけにはいかないヴィセのコレ!


#10 粘膜のような色、質感を再現!
ヴィセ ネンマクフェイク ルージュ

 大人気となったヴィセのネンマクフェイク ルージュです!

 コレの人気があったから、今回のベストが“リップ祭り”になったともいえる、2023年の顔といってもさしつかえない製品なので、締めくくりの意味でラストに登場させました。

 発色が自然な粘膜カラーで、「とにかくむちっとした唇になる!」と、各所で品切れを起こすほどの人気になったリップです。“ザ 粘膜リップ”という呼び名もあるほど。

 「粘膜カラー」「粘膜リップ」というような言葉は昨年くらいから急激に増えていましたが、それを製品名に取り入れてしまったところが最高のアイデアだと勝手に思っています。

 最初に資料を見た瞬間に、「おおっ!?」と思いました。しかもカタカナになっていることでなんとなく生々しい印象も薄くなるし、わかりやすいし、期待感もかなり高まる。

 そういうネーミングの面でも頭ひとつ抜けていたのが、このネンマクフェイク ルージュだと思います。

 全6色の中で一番人気のカラーは、“PK850 うさぎの恋人”。青みでもパステルでもなく、体温を感じるようなコーラルピンクで、多くの日本人の肌色になじむ粘膜カラー。

 PRさんに人気カラーを伺うと「“PK850 うさぎの恋人”が圧倒的な人気色No.1となっております。ラインナップの中でも粘膜感を一番感じられること、ナチュラルに血色がよくなるような発色が高評価を頂いています」というお話でした。

 ちなみにNo.2は、“PK851 わがままな肉球”で、「血色感に満ちた粘膜っぽい唇に仕上がるということで人気となっています」とのこと。

 年代的にも肌色的にも明るいピンク系が不得意な筆者が実際に塗ってみて、いいなと感じたのが、オレンジ系の“OR250 海星の恋心”でした。赤みの自然感が凄い。

 またその他のディープカラーも、見た目はかなりインパクトのある色ですが、塗るとちゃんと粘膜の延長線上にある色になるので、意外に使いやすいのです。

 “BR350 林檎の口づけ”なんて、知的でちょっとセクシーな印象もあって最高。

2023.12.26(火)
構成・文=斎藤真知子
撮影=釜谷洋史