この秋に登場し、さっそく話題となっているiPhone 15シリーズ。新たにiOS 17を搭載したことで大幅なアップデートを遂げた本作の、「そんなことまでできるの!?」と思わず唸る新機能をわかりやすくご紹介! iPhone 15の新機能をマスターして、日々のコミュニケーションや旅先でのアクションをもっとクリエイティブに楽しみましょう。

【iPhone 15、iOS 17の新機能】
» 1. 遠くのものも高画質で撮影できる【最大5倍の光学ズーム】
» 2. 思い出の記録をミスらない【「フォーカス」・「ボケ」を撮影後に調整】
» 3. 旅先でも気軽に加工&SNS投稿できる【写真の編集内容をコピー&ペースト】
» 4. 写真を見ながら直感的にトリミング【ピンチ操作のみで「切り取り」可能】
» 5. 仕事の効率が劇的にUPする【撮影したテキストを文字データに変換】
» 6. セルフィーや愛犬のLive Photosを送信!【メッセージで送れる自分だけのライブステッカー】


1. 遠くのものも高画質で撮影できる

【最大5倍の光学ズーム】

 今回のiPhone 15シリーズから、4,800万画素の超高画質カメラを標準搭載。まつ毛の影など繊細なディテールもクリアに表現、また独自のフォトニックエンジンにより暗い場所でもパフォーマンスのいい写真撮影が可能となりました。

 そんなハイクオリティなカメラ機能に、優れた光学ズームオプションも採用。写真・ビデオともに0.5〜最大5倍の望遠レンズ(15/Plusは2倍、Proは3倍、Pro Maxは5倍)を選択することができます。

 上の写真は同じ位置から同じ被写体を1倍、3倍、5倍と倍率を変えて撮影したものです。これまでズームで撮影すると、画質が荒くなることもやむを得ませんでした。しかし、iPhone 15ならご覧のように花の毛状突起までつぶれることなくしっかり捉えることができます。

2. 思い出の記録をミスらない

【「フォーカス」・「ボケ」を撮影後に調整】

 iPhoneのカメラ機能はビデオやパノラマ、タイムラプスなどさまざまモードに分かれています。そのなかで一番オーソドックスかつ使用頻度の高い「写真」モードにおいて、とても便利な機能が追加されました。

 まずこれまでは、「写真」モードで奥行きのあるポートレートを撮ることはできず、「ポートレート」モードに切り替えが必要でした。しかし、被写体にフォーカスすると現れるfマークをタップすれば、瞬時にポートレートモードへ変更。「右にスワイプしてポートレートモードを選択する」というひと手間がなくなり、もっと感覚的に撮影を楽しめるようになりました。

 さらにポートレートモードで撮影した写真のフォーカス位置やボケ具合を、あとから調整できるようになったのも嬉しいポイント。写真の編集を選択すると出てくる被写界深度の目盛を、より深めに設定すれば奥のボケが強くなり、逆に浅くすると通常の写真へ戻ります。

 また写真上をタップすればインジケーターが表示されるので、フォーカスを好きな位置に変えることも可能。この機能をうまく活用すれば、あとから写真を見返してピンがあっていなかったり、もっとぼかせばよかった……とガッカリすることもありません。

2023.11.18(土)
文・写真=平野美紀子