スマホは一度使い始めれば誰かに使い方を教えてもらう機会があまりないだけに、誰もが当たり前のように使っている機能を、自分だけが知らないという現象は起こりがち。周りがサクサク使いこなしているのに、自分だけはやり方がよくわからず我流で済ませていて、結果的にとんでもなく面倒で無駄な操作をしているとすれば、実に怖い話です。

 とくにソフトウェアアップデートで新たに追加された機能は、それらが話題になっているうちはまだしも、いつしか当たり前の機能になって誰も触れなくなってしまい、その時点でマスターしていなければ、永遠に接点がないままになってしまうこともあり得ます。

 今回はそうした、ほかの人は当たり前のように使っているかもしれないiPhoneの7つのTipsを集めてみました。中級者以上にとっては「こんなのTipsでも何でもない」という、取るに足らない常識的な操作方法もあるかもしれませんが、うっかり見逃していた機能もあるかもしれません。「うわ…知らなかったよ…」という機能があれば、これを機会に使えるようになってみてはいかがでしょうか。

1、iPhoneの画面全体が不定期に黄色くなるのを防ぐ

 iPhoneを使っていると、画面全体がいきなり黄色くなることがあります。これは「True Tone」という、周囲の環境に合わせて画面の色を調整する機能なのですが、そうした機能の存在を知らないと、画面が急に黄ばんだようになって驚くこともしばしばです。もしかすると自分のiPhoneにだけ発生する不具合と勘違いしている人もいるかもしれません。

 True Toneをオフにするには、設定の「画面表示と明るさ」を開いて「True Tone」に入っているチェックを外します。これだけで、画面が黄ばむことがなくなります。

 この「True Tone」のように、固有名詞で呼ばれる機能は、それが何を意味しているのかわからず、オフにしたくてもどこをどう設定してよいか分からないこともしばしば。目には優しい一方で本来の色がわかりにくくなるマイナスもあるこの機能、合わないと感じていた人はスパッと止めてしまってもよいのではないでしょうか。

2023.01.23(月)
文=山口真弘