花蓮の特産品を用いた台湾産クラフトジン

◆醲琴酒(ジン)-柚花烏龍(文旦の花烏龍) 200ml 450元
◆厚山琴酒(ジン)-馬告(台湾スパイス) 200ml 450元

 花蓮の地場農産物を用いた地酒ブランド「食禾」&「醲蒸留所」。こちらは大学で自然生態と環境教育を学んだオーナーが立ち上げた醸造チームです。日本で日本酒の醸造を学んだ経験を生かして、地元で育てた米やフルーツを用いたお酒を開発しています。

 「醲琴酒ー柚花烏龍」は文旦の花と烏龍茶をベースにしたジン。花蓮県の舞鶴台地にある茶農家が運営する喫茶店「Ba han han non 好茶咖啡工作室」とコラボし、台湾産の米をベースに、無農薬栽培の文旦の花と手摘みの茶葉から作られた「柚花烏龍茶」を加え、1年の歳月をかけて完成させたジンです。

 すっきりとした飲み口で、最初は口の中に文旦の花の香りがふわっと広がり、徐々に烏龍茶の風味が立ち上がってきます。なお、アルコール度数は43%なので、お酒の強い方におすすめですが、弱い方はソーダ水や氷で割って飲みましょう。

 そのほか、台湾原住民族の人々が愛するスパイス「馬告」や、台湾東部の特色ある植物を用いたジン「厚山琴酒」もあります。こちらは柑橘類やレモングラスの香りが楽しめます。ぜひ試してみてください。

レモンやハーブを加えた個性的なドリップコーヒー

◆SATUR 蓮花(蓮の花)、青檬(レモン)、洋菊甘(カモミール)、柚花(文旦の花) 6パック/箱 300元

 乾燥させた蓮の花やレモンを加えたユニークなコーヒー。ベージュのパッケージはエチオピア産コーヒーに花蓮県吉安郷産のカモミールを加えたもの。緑は中煎りのコロンビア産コーヒーに南投県産の乾燥させたレモンを加えたもの。ピンクはエチオピア産の中浅煎りコーヒーに台南・白河産の蓮の花を加えたもの。青色は台南郊外の東山にあるコーヒー農家の豆を使用した台湾産コーヒー。これに台南郊外の麻豆で自然農法によって栽培された文旦の花を加えています。

 4種類の中ではカモミールと蓮の花のものが香りがややはっきりとしていて、レモンと文旦の花のものはほのかに感じられる程度です。いつもとは異なる個性的なコーヒーを楽しんでみてください。

 なお、パッケージは国立故宮博物院とコラボしており、清朝時代の美しい器が描かれています。お土産にもきっと喜ばれるはずです。

2023.04.19(水)
文・撮影=片倉真理