この記事の連載

行きたい海外旅行先は…

稲垣 まずはパリかな。さっきラジオでは、ウィーンって言ったんだけど(笑)。『サンソン』の舞台がパリというのもあるけれど、海外でスーッと心が落ち着く気がした初めての場所なんです。若い頃に行ってなんだかすごくいいな、この地には何かあるなって、謎の思いがあった。僕はパリの中心部しか知らないですが、ずっと憧れだし、フランスという土地には何かがある気がして惹かれるんです。特別これをしてみたい、というものがあるわけではないんだけど。

 2023年4月21日(金)から公開される、シャルロット・ゲーンズブール主演の『午前4時にパリの夜は明ける』という1980年代のパリが舞台の映画を観る機会があったのですが、やっぱり素敵だなあって思いました。昔はセーヌ川沿いを車で走れたんですね。僕が憧れたのは90年代のパリではあるんだけど。

ーーじゃあ、いつかカンヌ映画祭でお会いましょう。そしてCREA WEBで私が毎年連載している「カンヌ追っかけ日記」に出てくださいね。

稲垣 はははは。そうですね。

ーーでは最後に、『サンソン』の再始動に向けて、読者へ一言お願いします。

稲垣 2年前は、チケットを予約していても、来れなくなってしまった方がとても多かったと思いますので、再始動ができて本当に嬉しいです。大阪公演、松本公演もすごく楽しみにしているんです。この2年間を有意義なものに、マイナスだったものをプラスに変え、さらに大きなものにして『サンソン』をみなさんに届けたいと思いますので、ぜひ楽しみにしてください。

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『サンソン -ルイ16世の首を刎ねた男-』

18世紀フランス革命。ロベスピエール、マリー・アントワネット、そしてルイ16世……彼らの首を刎ねたのは、たったひとりの死刑執行人だった。
その名は、シャルル=アンリ・サンソン。彼は死神か、聖人か?  あまりに過酷で、あまりに非情な時代を生きた男の本当にあった数奇な運命の物語。

出演:稲垣吾郎、大鶴佐助、崎山つばさ、佐藤寛太、落合モトキ、池岡亮介、清水葉月、智順、春海四方、有川マコト、松澤一之、田山涼成/榎木孝明
演出:白井 晃 
脚本:中島かずき(劇団☆新感線) 
音楽:三宅 純
原作:安達正勝『死刑執行人サンソン』(集英社新書刊) 
坂本眞一 『イノサン』に謝意を表して

【東京公演】2023年4月14日(金)~4月30日(日) 東京建物 Brillia HALL
【大阪公演】2023年5月12日(金)~5月14日(日) オリックス劇場
【松本公演】2023年5月20日(土)~5月21日(日) まつもと市民芸術館 主ホール
チケット料金(全席指定・税込):S席 13,500円、A席 10,000円/(松本公演のみ)B席 7,500円
https://sanson-stage.com/

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2023.04.07(金)
文=石津文子
撮影=杉山秀樹
スタイリング=黒澤彰乃
ヘアメイク=金田順子