博物館の中庭、美術館……ライブ会場のユニークさにも注目

数人のゲストを招いて行われる街頭ステージライブ『トゥネルフェスティバル』は今年で4年目((C)IKSV)

 今回のイスタンブールジャズフェスティバル、例年通りライブ会場のユニークさも特徴だ。歴史都市イスタンブールという特色を生かし、イスタンブール考古学博物館の中庭、サバンジュ美術館やコチュ博物館などミュージアムライブもあれば、夜景で有名なフェリエロカンタス、ユルドゥズ宮殿、イスタンブール工科大学やオーストリア領事館など、オスマントルコ帝国時代から残る建物をリノベーションしたところでのライブも多い。一方古いアールヌーボー建築が並ぶトゥネル広場では、今年4年目を迎える「トゥネルフェスティバル」も開催予定である。

IKSVジャズフェスティバルのロゴ

 もともとイスタンブールは世界のミュージシャンたちに愛されてきた古都。アトランティックレコード創設者アフメット・エルテギュンや伝説プロデューサー、アリフ・マルディン、そして有名シンバルメーカー・ジルジャンの創設者アヴェディスらは、皆イスタンブール出身である。そんな、歴史を感じさせるイスタンブールでジャズを堪能するのもオツな選択かもしれない。

ズルナやネイなど、トルコで古くから使われてきた伝統楽器と現代ジャズの融合が楽しめる、ザ・サンルコルジャズオーケストラ((C)IKSV)も見どころのひとつ

フェスティバルを主宰するIKSVのウェブサイト(英語)
URL caz.iksv.org/en

チケット販売を担うビレティックス社のウェブサイト(英語)
URL www.biletix.com/etkinlik-grup/53420990/ISTANBUL/en

安尾 亜紀 (やすお あき)
イスタンブール在住。イスタンブール大学大学院女性学研究所卒。女性誌や料理誌、報道関係まで幅広い分野でライター・コーディネーターを担当。トルコの「おいしい・楽しい・新しい」を中心に、All Aboutトルコ・イスタンブールでも情報発信中。

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text&photographs:Aki Yasuo