台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。

 そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。


【2021年7月】悟明老師が占う「世界の動き」

 ワクチンの効果、新薬の開発の前進、有効成分の発見など、新型コロナウイルスへの対抗策が見えてきた部分もあり、いくらかの希望を感じるものの、経済的な復興や生活上の制限が解かれるには至らず、今月も世界の誰もが苦しいひと月になるように思います。

 今年一年の星回りとしては、“秋冬には十分に得られる”と出ているので、2021年の8月以降に特効薬ができ、2022年2月までの間に経済が好転していく可能性を感じます。

 もう少しの辛抱と思って、周囲の人々と助け合いながら頑張っていきましょう。

 今月の鍵となる星は、ロシアを示す廉貞星、インドを示す破軍星、中国を示す武曲星、東南アジアを示す太陽星の4つです。

 廉貞星=ロシアには、吉星の化禄、そして参謀的存在の天相が入ってきます。この星回りは、頼もしい助けを得られる“貴人の運”を意味し、救い多き時期であると考えられます。

 ロシアほどの国が頼もしさを感じる存在とは……アメリカや中国といった大国のサポートか、はたまた特効薬が完成するのか。何が起こるのか注目したいところです。

 破軍星=インドには、化権、そして右弼が入ってきます。

 ともに吉星で、単純に考えれば、躍進や向上が期待できると読み取れますが、現状に鑑みると、大きなマイナス地点からの上昇であるので、これ以上ひどくはならないだろうというイメージです。

 武曲星=中国には、吉星の化科、共に凶星の空亡と白虎が入ってきます。

 政府は経済の復興を目指しますが、2つの凶星がそうした動きをリセットしようと邪魔してくるため、目論見通りにはいかなさそうです。

 太陽星=東南アジアには、化忌そして病符、喪門と3つの凶星が入ります。

 新型コロナウイルスのワクチン接種を強く推し進めるフィリピン、感染拡大を抑えるべく奮闘するベトナムのように、どの国も変異種への対応に追われ、先月以上に落ち着かないひと月となるようです。

 今月、とても興味深い星回りにあるのがヨーロッパです。

 感染者の増減が激しく、対策も逐一変わり、落ち着かないイメージがありますが、今月は文昌、文曲、天鉞、解神という4つの吉星が入り、明るい兆しを感じます。

 特に天鉞と解神は、ともに厄を解く力を持つ星。大きな力の働きを得てコロナを制し、穏やかな生活をいち早く手に入れる可能性を感じます。

 そしてアメリカには、思いもよらない病を意味する天狗が入ってきます。

 ワクチンが十分に行き渡り、元の暮らしを取り戻しつつある地域もあるなか、想定外の事態が発生するのかもしれません。

2021.06.30(水)
文=堀 由美子