令和の時代では考えられない昭和の恋の常識。男性と女性の恋愛の向き合い方も今と大きく異なるので、話を聞くだけで新鮮に感じる人も多いはず。そこで今回は、今振り返ると笑える昭和に起きた恋愛エピソードを見ていきましょう。

現代と全く異なる! 昭和の恋愛の特徴

 それでは、まず昭和の恋愛の特徴を紹介します。令和の時代とは異なり、昭和の男性と女性は恋愛に積極的な人が多かったようですね。

◆恋愛に積極的な肉食系が多かった

 恋愛に控えめな草食系男子が多い令和の時代に比べて、昭和は自分から積極的にアプローチする人が多かったようです。好きな人に告白するときは、電話ではなく直接相手に会って堂々と気持ちを伝えるのが主流。

 そんな堂々とした振る舞いに男らしさを感じて、一瞬で恋に落ちた女性も多くいるようです。今はツンデレな猫系男子や見た目は草食系なのに内面は肉食系のロールキャベツ男子など恋愛に消極的な男性が多いといわれているので、恋愛傾向はまったく異なりますよね。

◆ロマンチックな演出は欠かせない

 トレンディドラマに触発されて、ホテルの部屋一面にバラを飾ったり夜景の綺麗なレストランで食事をしたりなど、ロマンチックな演出で女性を喜ばせる男性も多かったようです。ちなみにトレンディドラマは、1990年代のバブル時代に制作されたテレビドラマのこと。

 その時代の最新の流行を交えつつ、ドラマ内では若い男女の生活や切ない恋愛模様が描かれていました。人気作品は最高視聴率30%超えを記録するなど、その当時の若者を魅了。そんなドラマに影響された人は多く、好きな女性を落とすためならお金に糸目を付けない男子も多かったようです。

◆待ち合わせするのも手間がかかる

 今の時代とは異なり、昭和は携帯電話がありませんでした。今の時代では考えられませんが、彼氏や彼女とデートの約束をするとき、連絡手段は実家の固定電話にかけることが必要だったんです。

 今なら少し遅れそうなときはすぐに連絡して相手に状況を説明できますが、昭和の時代は連絡する術はありません。特に初めて待ち合わせをする場所は要注意。日時や場所をしっかり確認しておかないと会えないこともあったそう。ただ簡単に連絡を取り合えないもどかしい状況が、恋を盛り上げるスパイスになっていたのかもしれませんね。

2021.04.12(月)
文=bridge