最新スイートが話題の
インターコンチネンタル
ボラボラ リゾート&タラソ スパ

 ボラボラ本島の東、モツ・ピティ・アアウ(タヒチ語で“二人の心の島”の意)という島に築かれた「インターコンチネンタル ボラボラ リゾート&タラソ スパ」。

 南太平洋ではじめて海洋深層水を使用するタラソテラピーを導入した、広さ4,000平方メートルもの大型スパ施設で知られる。

 客室はすべて水上ヴィラ。オテマヌ山が見える角度により客室タイプが分かれ、2017年7月にはプライベートプール付きヴィラ、続いて2017年12月に究極のスイートともいえる「ブランド スイート ボラボラ」が登場した。

 オープン当初から予約激戦の「ブランド スイート ボラボラ」は、沖に向かって口を開いた2つの馬蹄形の水上ヴィラ群の、突端の4棟。

 このリゾートの客室カテゴリーはエメラルド、サファイヤ、ダイヤモンドと宝石の名前ながら、このタイプだけが”ブランドスイート ボラボラ”と名付けられている。

 実はこれには理由があり、テティアロア環礁にある姉妹リゾートの「ザ・ブランド」に関係している。セレブ御用達リゾートと呼ばれるザ・ブランドのゲストが、ボラボラに滞在する際にふさわしい部屋としてわざわざ建てられた特別なヴィラなのだ。

 1ベッドルーム(217平方メートル)と2ベッドルーム(322平方メートル)があり、どちらも屋内と同じくらいの広さのテラスをもつ。

 テラスにはダイニングとラウンジ、そしてプライベートプール(19平方メートル)があり、オテマヌ山がドーンと真正面に鎮座。

 プールに浸かりながら、ビーチベッドに寝そべりながら、あるいは食事をしながら、ラグーン越しに緑の高峰を眺めることができる。

 天井が高く開放的な室内は、 “ミキミキ”というタヒチの木材を多用したナチュラルな風合い。リビングに置かれた一枚板のダイニングテーブルや木製のシャンデリアにも、ミキミキが使われている。

 最新技術も取り入れ、LEDライトで半永久的に光を放つバーカウンターや、各部屋の音楽をブルートゥースで操作できるオーディオシステムなども。

 もちろん、環境への配慮も怠らず、温水は屋根のソーラーパネルでまかない、エアコンは海洋深層水を使用している。

 そして毎日の楽しみがウェルカムアメニティ。チェックインした日、テーブルに置かれていたのは、タヒチの名産の黒真珠をかたどったギモーヴ(フランスのマシュマロ)とカナッペ、そしてシャンパン。内容は日替わりだ。

 カップルが憧れるオテマヌ山を望むチャペルや、ヤシの木に南京錠をかけて永遠の愛を誓う「ザ シークレットガーデン オブ ラブ」。

 ファミリーには海洋生物学者と一緒に海を体験する「ラグナリウム」やヤシの葉のハンドメイドなどの日替わりアクティビティも充実。

 3カ所のレストランに加え、伝統舞踊のショーが鑑賞できるテーマディナーや、朝食を海から運ぶカヌーブレックファストもラインナップ。どんな旅スタイルでも楽しめるメニューを用意している。

InterContinental Bora Bora Resort & Thalasso Spa
(インターコンチネンタル ボラボラ リゾート&タラソ スパ)

所在地 P.O. Box 156, Bora Bora 98730
電話番号 040-60-76-00
https://thalasso.intercontinental.com/

2019.08.31(土)
文・撮影=古関千恵子