『わたしのすきな台北案内』の著者であり、無類の台湾好きのエッセイスト・柳沢小実さんが絶対外さない台湾土産をピックアップ! 4回にわけてご紹介します。
軽量で丈夫&洗えて便利
万能な台湾漁師バッグ
台湾好きにはおなじみの漁師バッグは、ナイロンのメッシュ素材でできています。だから、軽量で、重い物を入れても大丈夫。
おばあちゃんが市場に買物に行く際や、荷物の運搬などに使われています。魚や野菜を入れて、汚れてもすぐに洗えるから、とても便利。
使い込まれてくたくたになった漁師バッグを街で見かけるたびに、愛おしさがつのります。
この漁師バッグは、「五金行」と呼ばれる日用品店で売られていることが多く、台北では迪化街に取り扱っているお店が数店舗あります。
また、日本人がよく立ち寄るお洒落な食材店や、永康街の雑貨店などでも見かけます。
伝統的なカラーは、赤青緑のしましま柄。
台湾では、人気がある商品はどんどん色や形のバリエーションが増えるため、漁師バッグもしょっちゅう新製品が出ています。
私は水色のチェック柄と、黒白のボーダー柄を、温泉やキャンプの際に愛用しています。
台湾好きの友人たちは、キッチンで根菜やレジ袋を入れて使っている人が多いですね。
嬉々として使っていたら、台湾の友達ははじめ、「どうしてそれを使っているの? おばあちゃんが使うものだよ。かわいいの?」と首をかしげていました。
でも、そのうちに「なんだかかわいく見えてきたかも!」と言い出して。
海外の人に人気が出て、逆輸入的にブームになることって、日本でもありますよね。
この漁師バッグも、台湾の若い世代にも見直されて、長く愛されるといいなと思っています。
2019.03.04(月)
文・撮影=柳沢小実
撮影=佐藤 亘