自身のターニングポイントになった
『デイアンドナイト』

――昨年公開された平手友梨奈さん主演の映画『響 -HIBIKI-』で演じた不良の文芸部員・塩崎役は、かなり印象的でした。

 文芸部を演じたメンバーとは、今でも仲良くさせてもらっています。最初のリハーサルで平手さんを掴む芝居をしたとき、僕の力が入ってしまって、彼女のセリフが止まってしまったんです。でも、すぐに平手さんが監督に向かって「もう一度お願いします!」と言う姿はカッコよかった。リハ後にも「これから、何て呼んだらいいですか?」と聞いてくれたりして、文芸部の仲間として自ら距離を縮めてくれた気がします。

――山田孝之さんプロデュースによる最新出演作『デイアンドナイト』では、阿部進之介さん演じる主人公が働くことになる裏の世界の同僚・青柳を演じています。

 青柳は金髪姿ですが、監督から「別に表に出さなくていいから、青柳のキャラクターにひとつ癖をつけてほしい」と言われました。その癖は作品を観た人に感じてほしいですが、自分としても、それによって青柳に愛着を持つようになりました。顔も名前もまだまだ知られていないと思うので、この役を通じて認識してもらえれば有難いです。

――この作品に参加されたことで、笠松さん自身が学ばれたことを教えてください。

 山田さんや阿部さん、それから田中哲司さんが可愛がってくださいました。先輩たちの言葉というよりも、現場での居方や姿勢を学びました。「俳優とは……」と自分の勝手なイメージを壊し再構築する機会になりました。刺激的で、幸せな時間を送ることができたことで、この作品を自分のターニングポイントにしたいです。

2019.01.25(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖
ヘアメイク=峰田 大暉(OCEAN TOKYO WHITE)