現代の町家に滞在して
地域活性化にも貢献

商店街ホテル 講 大津百町
(滋賀・大津)

 これまでになかった斬新なスタイルの宿が続々と登場するなか、このたびなんと“商店街ホテル”が琵琶湖畔の古都・大津にオープン。

 商店街にある空き店舗を、今後100年は使用できる“現代の町家”として再生し、ホテルの一室として活用するというプロジェクトで、フロントはこっち、お部屋はあっちと、ホテルを構成する要素が街の中に点在しているのがなんとも楽しい。

 さらに温泉の入湯税のように宿泊料金のなかから150円が商店街活性化のために寄付される“ステイファウンディング”の試みもユニークだ。

 かつて東海道五十三次最大の宿場町として栄え、比叡山延暦寺、石山寺、三井寺など四季折々の風情が美しい見どころも豊富な大津。

 コンシェルジュに聞けば、朝食やランチ、ディナーにおすすめの地元名店も教えてくれる。商店街に滞在しながら地域の奥深い魅力をじっくり探索してみたい。

Edit & Text=Shojiro Yano
Photo=Sadaho Naito