ワクワクする“ブリスベガス”な
魅力がギュッと!

 ファッションや音楽、デザインなど、感度の高い人々に支持を集めるホテルグループ「Wホテル ワールドワイド」(通称“W”)。

 大阪に2021年日本初上陸の発表があり、注目している人も多いはず。そのWが2018年6月、オーストラリアのブリスベンにオープン!

 ブリスベンといえば、オーストラリア第3の都市。このエリアは年間を通して晴天率が高く、“サンシャインステート”とのニックネームをもつ。

 また、ヘリコプターで空から見下ろすと一目瞭然だが、ブリスベン川を中心に街が成り立っていることから “リバーシティ”との呼び名もある。

 さらに、わくわくする陽気な雰囲気から“ブリスベガス”とも呼ばれている。

 Wはその土地のカルチャーをデザインに巧みに取り入れることが得意だが、これらのニックネームに加え、地元クイーンズランド州のトロピカルな動植物や先住民アボリジニのルーツ、植民地時代の遺産などを盛り込み、ブリスベンがみごとに表現されている。

 オーストラリアだからといって、カンガルーやコアラがあえて出てこないのが、Wらしい。

 ブリスベン川の河畔、セントラル・ビジネス・ディストリクトにたたずむ「Wブリスベン」。車回しから館内に入ると、川に繁茂する葦をモチーフにした階段につながり、そのまま2階のウェルカムデスク(ホテルロビー)へ。

 過去に氾濫を繰り返したブリスベン川の水位の変動のモチーフが壁を覆い、堆積層を思わせるダーク系×シルバーの色使いが印象的だ。

文・撮影=古関千恵子