Magnificent View #1436
チヴィタ・ディ・バーニョレージョ(イタリア)
切り立った崖の上に突如として現れる村は、まるで天空に浮いているかのよう。
このような僻地に村が生まれたのは、2,500年以上も前のこと。先住民族のエトルリア人が、天然の要塞ともいえる崖の上に、自分たちの居住地を築いて以来の長い歴史がある。
アニメーション映画の『天空の城ラピュタ』を思わせるような絶景は圧巻だ。だが、ここには「死にゆく町」という不名誉な別名もある。
常に崖が崩壊の危機にさらされていることと、アクセスや住環境の悪さから住民が年々流出していることから、そう呼ばれるようになったのだとか。
隣町とも隔絶され、村に入るには、長さ300メートル以上に及ぶ急勾配の細い橋を渡っていかなければならない。暮らしているのはわずか数世帯。まさに陸の孤島だが、その寂しさに哀愁を感じるのか、最近は観光客も増えつつあるという。
文=芹澤和美
