バンクーバーの東に広がるオカナガン渓谷はフルーツの名産地。南北に細長いオカナガン湖とオソヨース湖周辺にはブドウ畑が点在し、ワインツーリズムが盛んだ。今や世界も注目する銘醸地で至福の休日を。


バイソンのバックリブは絶品!

●Indigenous World Winery
   (インディジェナス・ワールド・ワイナリー)

テラス席からの眺めも格別。

 カナダ有数の避暑地として知られる、オカナガン最大の街ケロウナ。ダウンタウンから車で10分ほど行った交通量の多いハイウェイのすぐ横にも、景観が素晴らしいワイナリーがあると知って、驚いた。

民族の文化をモチーフにしたレストラン、レッド・フォックス・クラブ。

 オーナーは、オカナガンとシミルカミーンの先住民族シユックスの子孫であるロバート&バニース夫妻。何千年も前から祖先たちが暮らした愛着のある土地で「部族のカルチャーを反映したワインを世界にも広めていきたい」と、2010年に事業を立ち上げた。新興ながらわずか数年でアワードを多数受賞し、その勢いは止まらない。

“季節のタルタル” 15カナダドル。シモ・レッド・ブレンドと。
ズッキーニとリコッタチーズのハンドパイ 15カナダドル。パティスリーでも経験を積んだ、シェフの本領発揮。

 ナラマタ、オソヨース、シミルカミーンに畑を所有し、カナダでは珍しいマスカットの栽培にも成功。甘いデザートワインのイメージを覆し、味わいはドライでバランスも良好だ。

 カベルネ・フランとメルローを主体にフレンチオーク樽で42カ月熟成させた「シモ」は骨格がしっかりとして、豊かなボディのシグネチャーワインだ。

シェフのアンドレア・カレン氏はトレッキングシューズがトレードマーク。フットワークの軽さは見事!

 人気の理由はもう一つ。美食を謳歌できるレストラン、レッド・フォックス・クラブも大きな魅力といえる。

 世界各国で研鑽を積んだシェフのアンドレア・カレン氏は、時間があれば厨房を飛び出し、天然の山菜やキノコ、畑ではハーブを収穫するほどアクティブ。地元の野菜や肉を主役に先住民族の風味でアレンジする料理は、女性らしい繊細さが際立つ。

 バイソンのバックリブはスペシャリテで「よそではなかなか食べられない」とロバートもベタ褒めだ。

ショップではワインの他、グッズなども販売。

 将来的にはホテルやコンサートホールも建設予定。「子どもや地元の人に仕事を残していきたい」と語る夫妻の夢は、大きい。

店名にあるキツネのオブジェが壁際から顔を覗かせる。

Indigenous World Winery
(インディジェナス・ワールド・ワイナリー)

所在地 2218 Horizon Drive East, Kelowna, British Columbia
電話番号 250-769-2824
営業時間 10:00~20:00
定休日 無休
http://www.indigenousworldwinery.com/

【レストラン】「Red Fox Club」
電話番号 778-755-6360
営業時間 パティオ 11:30~16:00(日曜 12:00~18:00)、(7月~8月 11:30~20:00)、レストラン 16:00~21:00
定休日 日曜夜、月曜
http://www.redfoxclub.ca/

※通貨レートは1カナダドル≒85円(取材時)

Feature

カナダ有数のワイン生産地
オカナガンを満喫する

Text=Mamiko Kume
Photo=Takashi Shimizu
Coordination=Kaz Hasegawa
Cooperation=Destination Canada

この記事の掲載号

幸せのカナダ

CREA Traveller 2018年秋号


幸せのカナダ

定価1,110円 (税込)

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CREA Traveller 2018年秋号
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